戦闘校舎のフェニックス
第27話
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屈辱の敗戦から二日がたった。
試合終了後俺はリタイアの人物の医療場所に転移し、治療を受けた。
一日もすれば完治していた。
他のメンバーも同じでリタイアした朱乃さん、祐斗、小猫もいつも通りの体だ。
だがイッセーはそうもいかなかった。
傷は完治しているのだが目を覚まさない。体を酷使したのが原因だろう。
部長たちとライザーの勝負は見させてもらった。
初めは祐斗を前衛、部長を後衛に置き、イッセーは倍加、小猫はその援護と言う形で始まった。
攻め込んでいるのは部長たちだったが、ライザーは腕を斬られようが体が消滅しようがすぐさま再生し決定打が無かった。
イッセーの13回の倍加が済んだところでライザーから反撃の一撃を直撃した祐斗がリタイアした。
その後、祐斗の変わりに小猫、イッセーが前衛に出たが先と同じように決定打は入らず、イッセーの倍加がリセットされ、動きが止まったところを狙われた。
そこを小猫が代わりに受けリタイア。
再度倍加を始めたが、限界が来てバースト状態となった。
それでもあきらめずにライザーに噛みついたイッセーだがライザーになぶられる結果となり、見ていられなくなった部長が投了。ゲーム終了となった。
俺とレイヴェルが予測した通りの終わり方となっていた。
ゲームを振り返るに初陣がここまでやれれば十分と言えるようなものだと思う。
不参加と言えるレイヴェルと王を除くすべてを墜とし相手を追い詰めた。
だがそれでも負けは負け。特に今回は勝たなければいけないゲームだっただけに辛い。
全員が自分の弱さを痛感していた。
皆がそう思うなか、今日は部長の婚約パーティーが行われる。
オカルト研究部のメンバーの参加者は朱乃さんと祐斗、小猫、そして俺だ。
イッセーは未だ目を覚まさず、アーシアは部長の指示でイッセーに付き添っている。
冥界で行われる悪魔のパーティーだ。人間である俺は場違いなため断った。
だがグレイフィアさんが今回のゲームに参加した関係者と言うことでパーティーの方にも出席してほしいと言われたため参加することになった。
人間なため祐斗たちと行くことが出来ず、一足先にグレイフィアさんと共に冥界に行った。
◇◆◇
「こちらでお待ちください」
通されたのは豪華な個室。
グレイフィアさんは俺をここに通してすぐに居なくなったため一人だ。
窓から見える空は人間界ではまず見ることが出来ない紫色をしていた。それが冥界に来たのだと実感する。
普通じゃまず来ることのできない場所なだけに興味をそそるものがあるが、来た理由が理由なだけに気分が乗らない。そのため椅子に座って待っていた。
コンコンコンコン。
「グレイフィアです。朔夜様、よろしいでしょうか
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