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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百五十九話 ヴァンフリート星域会戦 その8
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は、艦橋で“阿呆共が!”とレーテル艦隊にがなり立てていた。





同盟軍の見事な釣り野伏せが行われたのは、ビッテンフェルトが第六艦隊を痛撃していた頃に遡る。

第五艦隊司令官ビュコック中将と第十二艦隊司令官ボロディン中将が戦況を話し合っていた。

「ビュッコック提督」
『ボロディン提督、世話をかける』
「いえいえ、所で其方の戦況はどの様なものですかな」

『旨い戦法と言えるな、三隊が順序よく二時間事に三交代で攻撃してくる』
「成るほど、今までの帝国軍の戦法と違いますな」
『そうじゃな、取りあえずは正面の敵に対処すれば何とか時間は稼げるじゃろう』

「確かに」
『其方はどんな状態かね?』
「奇襲を受けましたが、交戦中の敵艦隊は練度が低いのか攻撃的ですが、狙いは荒いですから、被害は大したことは無い状態ですし、第六艦隊が後方から押し込んでいるので暫くしたら、後方が空くでしょう」

『ふむ、其方から、逆激して敵艦隊の後方へ回ってくれるか?』
「任せて下さい」

その様な会話の中で、第十二艦隊旗艦ペルーンにオペレーターの悲痛な叫びが上がった。「第六艦隊の後方に敵艦隊、凡そ一万五千、第六艦隊混乱しています!」

「第六艦隊の状態は?」
参謀長コナリー少将の問いかけにオペレーターが答える。
「敵艦隊は後方より第六艦隊を攻撃していますが、第六艦隊は敵前回頭を始めました!」

その報告にボロディン、ビュコック共に驚きの表情をする。
「馬鹿な、敵前で回頭など自殺行為だ」
『ボロディン、これは不味いの』
「ええ、直ぐに対処しないと」

その様な話の中、再度オペレーターの悲痛な叫びが上がる。
「第六艦隊壊滅、旗艦ペルガモン通信途絶!」
別のオペレーターが追加情報を報告する。
「第六艦隊、崩壊しつつあります」

その報告に、ボロディンは直ぐさま、ビュコックと作戦を練り始める。
『いかんな、このままでは其方の艦隊は十字砲火の餌食に成りかねんぞ』
「ええ、其処で相談ですが、第五艦隊の第三第四分艦隊を反転させられますか?」

ボロディンの問いかけに暫し考えたビュコックが答える。
『正面の敵は七千隻もあればあしらえるから、六千隻程度なら反転可能じゃが』
「私に考えが有ります」

『どの様なものかな?』
「はい、現在我が艦隊は敵を押しつつありますが、此方の第三第四分艦隊を反転させアステロイドに攻撃をかけ、航路を開削して其処へ艦隊を後退させます」

『なるほど、其処で、今対処している敵艦隊を現在ボロディンの居る宙域へ進撃させ、此方の艦隊と十字砲火する訳か』
「はい、時間的も第六艦隊を撃破した敵より早くしなければ成りませんが、成功する確率はかなり有るかと」

ボロディンの説明にビュコッ
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