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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第48話 1日だけの
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は時と場合によるぞ……? 全く同感なんでな。絶対に逃がさない」
キリトは剣を肩にかけたままそう言っていた。構えた訳でもない。
なのに、いい知れない寒気と威圧感を感じた。
キリトの体は大して大きくないが……あっという間に巨大な怪獣になったかのような気分だった。このまま抗っても、間違いなく自分達は削除されてしまう。男達は圧倒的な実力差の前に。
「くそっ………」
「ぐっ………」
もう、無理だと力なく蹲った。完全に観念したようだ。
回廊結晶の詠唱文、『コリドー・オープン』の言葉でゲートが開き、青い光の領域が出現した。
そして、悪態をつきながら15人が入っていった。
そして、この場に残ったのはロザリア1人だけ。
1人になったと言うのに、まだ強気な姿勢は崩していない。目に宿る薄汚い眼光は消えてなかった。
弱者だと感じても、まだ抗う最後の気力は残っていたようだ。
「や、やれるもんならやってみなさいよ!グリーンのアタシを傷つければアンタらが犯罪者に!」
そうロザリアが言葉を言い終える前に、リュウキは、目の前から消えていた。そして、ありえない方向から声が聞こえてくる。
「オレは、今はパーティを組んではいる。……が 本来オレは元々ソロ。それに、カーソルがオレンジになった所で、それを解除するカルマ・クエストをこなすのは訳ない事だ。……それも片手間でな。お前のそれは、全く意味の無い虚勢なんだよ」
その声が聞こえてきたと同時に……、ロザリアの喉元に冷たい何かが接触し、そして離れた。リュウキは、首を狩るように剣を背後から喉元に添えたのだ。冷たい感触が首元に当たるのをロザリアは感じた気がした。
「……そう言えばアンタ、確か言ってたよな? この世界で殺したって本当に死ぬなんて判らない。……現実でも罪にならないとか、何とか。 それなら、一度くらい試してみるのも悪くないか。他ならぬアンタ自身なら、誰も困らないだろう? ……もう戻れないと思ってるなら、此処で死んでも構わないだろ?」
リュウキは……ゆっくり剣をロザリアの首へと近づける。もう……それは数mmの距離。
視線を下にするとよく判る。その刃が、命を奪う刃がをゆっくりと自分の首筋に迫ってきているのが。
「ひっ……ヒッ………」
ロザリアは、体の真から震えていた。今まで死の感覚なんて……味わった事が無いのだ。他人に味あわせた事はあっても……自分自身には無かった。これまで他人に味合わせてきたモノが自分に牙を向いている瞬間だった。
そして……ロザリアは、自分の身体が、今どうなっているのか判らない程に震えたその時だ。
「ヒッ…………ッ……」
最後にはそのまま、頭の中の恐怖のデータがオーバーヒートしたのだろうか。或いは
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