第01話
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一夏との対戦だというのに一時間たっても誰も呼びにこない、素人相手にこうも長引くとはまったく予想していなかった。
1年1組の担任で元世界最強の織斑千冬(おりむら ちふゆ)が実の姉で、姉譲りの才能を持っていたとしても素人が代表候補生相手にこうも試合時間が長引くなんて……
ここで姫川に嫌な考えが頭に過る。
もし、織斑一夏がIS操縦者として才能豊な存在だとしたら。唯でさえ姉が元世界最強のブリュンヒルデ≠ナ世界に対して影響力が強い。対して自分は普通に一般宅出の少年、後ろ楯などのような物が何一つ無い。
二人が学園を卒業したら高い確立で男で何故ISを扱えるかを調べる為の研究対称として各国政府に間違いなく狙われるだろう。しかし、このままの流れだと何一つ後ろ楯が無い姫川のみに被験体として注目の目が向けられてしまう。織斑一夏が碌に訓練もせずに代表候補生と良い試合を、もしくは倒してしまったっていうのなら尚更だ。
……まあ、姫川の不安を余所に試合が長引いている理由は、政府から織斑一夏に用意された専用機の搬入が試合開始直前まで遅れたのと、試合中ずっとオルコットの攻撃を避けていたため長引き、更に間抜けな敗けかたをしたため担任兼実姉から有難い説教を受けていたからなのだが、そんな事をしらない姫川はどんどんナーバスに。
ナーバスな彼の姿を数分後に姫川を呼びに来た副担任の山田真耶(やまだ まや)が見てかなり心配したのは余談である。
◇
そんなこんなでようやく姫川の試合だ、試合の相手は順当通りに代表候補生のセシリア・オルコット。織斑一夏は周囲の予想通りに、彼の身内の期待を裏切る形で間抜けに敗けた。
その敗け様を断片的に聞いた姫川は多少複雑な気分に。同じ男だというのに専用機を手にしたのは背景にある各思想が見えるのでまだ良い、が。しかし、パーソナライズ中で最適化されず第一形態に形態変化せずに20分近くもパーソナライズが終わるまで代表候補生からの攻撃を受けながらも避けきったというのは宜しくない。
しかも、彼のISには元世界最強の姉が現役時代に使用していた刀の名を受け付ぐブレードが初期武器が格納領域に収納されていたうえに、第一形態だというのに第二形態でないと発現しない稀少能力である単一仕様能力《ワンオフ・アビリティー》を姉が発現させた『零落白夜』をまったく同じ能力のまま発現させたそうではないか。
……うん。
このままだと結果を出さずに卒業をまたずといった形でIS委員会の息がかかった研究所に直行させられる可能性が大きく見える。織斑一夏の才能云々の前にかなり贔屓されてる。どう考えても期待とかを通り越しているでしょ、武器や第一形態発の単一仕様能力の発現とかが良い証拠じゃないか。
どうしても
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