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やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
第四章
やはり彼らの青春は歪み始める。
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 ……。
 ………?
 …………――っ!
 何か唐突に病んでらっしゃるー!?
 まるで『この髪の毛……なに?』で、お馴染みの、夫の浮気を探る妻ばりの冷めた声で比企谷を問い詰めたよ!?怖いよ?目の色もカッコも俺そっくりだよ?
 つまり、こいつとヒッキーが友達だったらどうしてしまおうか、と言う魂胆だね!分かります!なので帰らせて下さい!
 俺が又もや心にもない事を嘯くと、比企谷は頭を――よりも心を痛めたのか、苦しげな表情を見せた。だが、彼にとって一番痛いのは由比ヶ浜と雪ノ下の冷たい視線なのだろうが……。

「材木座くんは比企谷と体育でペアを組む仲なのさ」
 女子二人に怪訝な目で睨まれて怖じ気づく比企谷の代わりに俺は答えた。
「――そうなんだぁ……へぇ」
 なぜ俺を睨むデスカ?
 俺は(デコ)を出しながら思った。何だっけアレ?ミョルニルハンマーだっけ?それともミョルンニュルンハンマーだっけ?超どうでもいい。ちょっと中二病繋がりで思い出しちまった。

 それにしても、ぼっち――すなわち交遊関係が零で友達がいない者にとって、体育のペアと言うのは地獄すら生ぬるい物であろう。それを共に乗り切る関係は確かに『相棒』と、言えなくもないかもしれない。
 俺はそれが他人で有る限りペアは組めないので理解はし難いが……。
 だが普段の比企谷の行動を見る限り、材木座と他の誰かをトレードできないかと考えているようではあった。まあ結局、相手が材木座を嫌がるのでそのトレードは成立するはず毛頭ないけど。
 一方で自分がFA宣言し、他のペアに移動することも考えたようだ、が……比企谷クラスほどにもなると契約金の桁が違うのでうまくいかないらしい。
 俺も同じような理由で、こちらの方はあまりの技術、また、能力ゆえ、その存在すら知られず、未だに実力を世に知らしめる事もなく、今に至っている。違うか違いますか違いますね俺もあいつらも友達がいないだけなのと存在が薄いだけでした。

「類は友を呼ぶ……と、言うやつね」
 雪ノ下。こいつ比企谷に最悪の結論を出しやがった。
「比企谷。弁明を頼む」
「そうだな、材木座も別に友達じゃねーし」
「ふっ、友……か。懐かしい響きぞ。――そんなのは既に最高の者を喪っているわ。あの、奴と暫しを共にした戦場でのあの日々が……全く、懐かしいものよ。しかし、友と言うのはもう懲り懲りだ。……其れにしても、今となっては清浄なる室町が懐かしい――そうは思わぬか、八幡」
「思わねえよ。あともう死ねよ」
「ククク、死など恐ろしくはない。あの世で国とりするだけよ!」
「死ね、と言う言葉への耐性だけは強いんだよね。こう言う人間は……」
 さて、俺もそうだけどさ。
 俺なら死ねと言ってきた奴に『じゃあ、替わり番こにお互いナイフで肉を削ぎ
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