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男子校×全寮制=薔薇がさく
第壱章 【転入編】
男子校×全寮制=薔薇がさく 【第四話】
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うん。あいつん家、兄弟が多いから実家帰ったときに作ってたら上達したらしいよ」
「へぇ〜、すごいな。でも、なんで香月くんなん?」
教室の端でしゃべっている二人を見ながら疑問に思って聞いてみる。
「あの二人、同室だからね」
なるほど〜と思いながら適当にしゃべっていると、二人がこちらに向かってきた。

「香月もいっしょで良いよな?」
香月くんの方を見ると、不安そうに俯いてる。目線を合わせて、安心させるように笑うと、顔を真っ赤にして笑い返してくれた。
「僕はもちろんいいけど。伊吹もいいよね?」
「もちろん!なぁなぁ、羽衣ちゃんって呼んでいい?」
嫌がられても呼ぶけど、と思いながらも首を傾げると、ぶんぶんと頷いてくれた。
思わず「かわいいわぁ!」と叫びながら小さい体に抱きついた。

「なになに、椎名。もしかして嫉妬してんの?むふふ」
「違うよ。翼のほうこそ香月くん顔真っ赤だけど、悔しいんじゃない?なかなか懐いてくれなかったじゃん、香月くん」

椎名たちの半分冗談半分本気の言い合いは、「俺と羽衣ちゃん、肉じゃがが食べたいなぁ」といって羽衣を抱きしめる伊吹の声で中断されたのだった。

_____________

{side 椎名} in 一条&香月の部屋

「朝比奈は料理できんの?」
翼が興味ありげに伊吹に聞くが、伊吹は浮かない顔をした。
「うーん。なんでか知らんけど、全部甘ぁくなんねんなぁ。 食べれたもんじゃないで」
「じゃあ、料理できんのは俺だけかぁ」
そうこう言っている間に、翼たちの部屋についた。
料理が出来ない3人は、キッチンの翼をよそに香月くんを挟んでソファに座る。

「羽衣ちゃんって、身長何センチなん?」
「あ、えっと、149センチ...かな」
「ちっちゃいなぁ。でも20歳までは伸びるらしいし!まぁ、俺的にはちっちゃいんが好きやけど〜」
自分の身長が嫌なのか、悲しそうな顔をする香月くんに、慌ててフォローしている伊吹だが最後の一言で台無しである。
「しいちゃんは?俺とあんま変わらんやんな」
「僕は163だよ。伊吹は?」
「俺は165センチ。もう一年たっても1センチも伸びてないから、170は無理やろうなぁ」
あ〜あ、と伊吹がため息を吐いてみせると
「だ、大丈夫だよ!い、伊吹くん。僕だって伸びてないし...」

香月くんは伊吹に一目ぼれしたのか分からないが、どもり加減と顔の赤さがすごい。
しかもフォローしつつ、自分も落ち込んでしまっている。 なんだか面白くて笑ってしまった。


{no side}

ごはんを食べ、伊吹と椎名が帰った後----羽衣の部屋にて

「うわぁぁ・・・どうしよう!伊吹くん可愛かったぁああ!!」

昨日、伊吹を廊下で見たときに一目ぼれした羽衣は
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