フラヒヤ山脈へ
明星の英雄
フラヒヤ組道中A
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」
何を思ったか、セージは突然双眼鏡を手にし南東を見た。
「…アルフレッド?」
セージは双眼鏡の映す先にいる人物をアルフレッドと呼んだ。
「よせよせセージ、眠すぎて幻覚でも見たんだろう。荷車は俺が切り盛りしとくからお前は寝とけ。」
「そうするよ、父さん。」
とセージは横になって眠り始めた。
セージが眠り始めてすぐにガイルの目に何かが映った。
「ん…?」
ガイルは慌てて目をこすり、よくよく見てみたが。
「あれはどう考えてもガノトトスにしか見えねえよなぁ…。」
ガノトトスが陸上にいるのが見えていた。
ガノトトスは水竜と言われ、竜という謂れにそぐわず水中で生活している。
長時間陸に居続けると鱗が乾燥して呼吸が出来なくなりそのまま死んでしまうと学会の生態研究報告書には書いてある。
するといきなり
「のわっ!?」
目前のガノトトスが水ブレスを発射してきたが
「…おお?」
何らダメージもなく、周りの状況も変わらない。
ガノトトスはそのまま陽炎のように消え去った。
「一体あのガノトトスは何だったんだ…。」
そのまま三時間。
ようやくフラヒヤ山脈の麓の村。ポッケ村に辿り着いた。
「おー、さすがはポッケ村。…寒い!」
そりゃフラヒヤ山脈は有名な雪山ですから寒いでしょうね。例え麓と言えど。
「おやおや、遠方からよくぞこのポッケ村においでくださったな。村民一同心から歓迎いたしますぞ。」
出迎えてくれたのはこのポッケ村の村長とギルドマネージャー。村長は雪藁子を被り、暖かそうな毛皮の毛布のようなものを着たおばあさん。
ギルドマネージャーは竜人族の若い女性のようだ。少し淡めの赤と白で彩られた竜人族伝統の着物。
名前は竜人族の言葉でラヌンヒス。(アルフレッド談)
「あいにく宿はないものの、集会酒場を狩人の皆様に自由に使ってもらっているので、そちらを活用してください。」
と、ギルドマネージャー。
「そうですか…。それではお言葉に甘えて使わせて頂きます。」
と、セージ。
なだれこむように荷車に乗っていたハンター達が集会所の中へ流れ着いた。
「あれ?人がいねぇな…。」
ふとガイルが中から入り口にかけられていた看板を見ると
「第二十四番集会所…?」
看板には番号が振られていた。
「このポッケ村には遠方より数々のハンターが足を運ぶでのう。
集会所はたくさんあったほうがいいのじゃ。そうじゃな…。
この二十四番集会所はたしか三代目の村つきハンターが初めてティガレックスを倒した記念に作ったものじゃな。
ほれ、そこにティガレックスの頭殻とそのハンターが倒した時
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