フラヒヤ山脈へ
明星の英雄
フラヒヤ組道中A
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だ…。」
「本当…ですか?」
「うむ、後で話す。とにかく落ち着け、ガイル!」
「…うるせぇアオアシラ。」
ようやく口を開いたガイルの一声は暴言。
それも今教官が最も気にしている言葉。
「…ガイルよ、つくづく思っておったが貴様ちょっと目上の者への礼儀がなってないんじゃないか?」
「知るか。礼儀なんぞちぎって捨ててイビルジョーにでも食わせとけ。」
「貴様の息子は、貴様のことを思って少し派手な起こし方をしただけだ。
それがなぜ分からぬガイルよ。」
「…USDA」
ガイルは不可解な言葉を残し部屋へと消えた。
「教官、なんですか?父さんが言った最後のUSDAって。」
「おそらく、Uはうっせえ、Sはさっさと、Dはどっかいけ、Aはアオアシラ
の略語だろう。」
「アハハ、父さんもひどい人だ…。」
「セージよ、貴様の母親に言っておいてくれんか?」
「なんです?」
「ガイルにひどい事をされたら、我輩が訓練所のモンスターを全部つれて家に乗り込むと。」
「伝えておきます…。」
セージは苦笑いしながら
(この人軽くアオアシラって言われたこと根に持ってるな…。)
と思うのであった。
その数時間のち
「あー頭いてえ。おいセージ、お前俺の頭に何か入れたか?」
「そんなこと出来る訳ないじゃないか父さん。二日酔いだよ。」
ようやく正気に戻ったガイルと他のハンター達を連れ、ユクモ村の門前に停まっていた荷車に乗りこんだ。
「ガイル、二日酔いによくきく薬を覚えているか?」
「あー、確かジャンバリア水没林にいるズワロポスの垂皮油だっけ?」
「そうだ。ちゃんと濾すのを忘れずにな。」
「あー、わぁってるって。そうだ、生活寮使わせてくれてありがとな。」
「礼には及ばん。次くるときはついでに訓練もしていけ。」
「ああ、考えとくよ。じゃあなー!」
「お世話になりましたー!」
「帰りに寄ってきたら特上の酒用意しとくぞー!」
「おーう!頼むわー!」
アプトノスの引く荷車はゆっくりと車輪を動かし始めた。
フラヒヤ山脈組の本日の主なルートは
まずユクモ村の門前にある小道を道なりに進み、その後フラヒヤ直通線という最近になって整備された道を行く。
本来ならこのフラヒヤ直通線は依頼を受けたハンターが乗る荷車が通る道なのだが、遠方からフラヒヤ山脈の麓の村に
里帰りをしたいが、道が分からないという住民やハンターの要望のもと、整備された道である。
付近には景色美で有名なドール渓谷があり、見るものを癒してくれるという。
だが、そんなドール渓谷にもモンスターは生息している。
「近くのドール渓谷にはどん
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