ディアボロス
第08話 日常を過ごしたい
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思われる堕天使の女が一誠の彼女という形で近寄り殺害。
死ぬ間際、生きたいという願いに反応してグレモリーの紋様が入った簡易魔法陣に呼び出されたグレモリーさんが自身の眷属として蘇らせたと。
「一誠が悪魔か……。もしもあいつが宿している神器がドラゴンに属するものなら最悪だな。弱かれ強かれドラゴンというのは力ある存在を引き寄せてしまう。本人の意思に関係なく。そうなら波乱の人生の始まりかだな。ま、グレモリーさんの眷属悪魔になった時点で波乱は変わらんだろうけど」
そうこう考えているうちに帰宅。
「ただいまー」
誰もいないとわかっていてもつい言ってしまうこの一言。
「あ、お帰りなさい」
誰もいないと……誰もいない……………は?
「私もいますよ」
「んな!?」
不意に現れた気配に驚きを隠せない。
前を見ればエプロン姿の魔女っ娘。
後ろを見れば買い物袋を持ったメガネのイケメン。
「……なんでお前らがいんだよ。つか、人が不在中に勝手に入んな。ルフェイ、アーサー」
アーサー・ペンドラゴンにルフェイ・ペンドラゴン。
ペンドラゴンでわかるが、二人は彼の有名なアーサー・ペンドラゴンの末裔だとか。
二人との出会いは本当に偶然で、きっかけはルフェイが転移魔法の試運転中に座標を誤ってこの家に転移してきたことだ。
細かいことは省くとして、そんなためにこの家に誤って転移してしまった上に魔力切れになったと説明を受けた。
その数時間後、ルフェイを見つけたアーサーがやって来た。
これまた家ん中に、それも空間を裂いて。
「ちょうど暇でしたから久々に秋人の顔でも見ようかと」
「はぁ……そーかい。で、その手に持ってるそれは?」
何となく予想はつくが……
「夕飯の食材ですよ。ルフェイに頼まれまして」
「……やっぱし」
「何ですかその目!? 私にだってカレーくらい作れます!」
知ってます。
ただそんな視線を向けただけです、はい。
世界を巡ってますもんね、暇人。
「……なんか失礼なこと考えてませんか?」
「はてさてなんのことやら」
ルフェイがジト目を向けるが、すぐにため息を吐いた。
「ため息吐くと幸せ逃げるぞ?」
「秋人のせいです!」
そう叫ぶとアーサーの持つ買い物袋をもぎ取って台所へ行ってしまった。
「あなたは毎回ルフェイをイジるんですから」
「あはは、スマン。つい」
呆れ顔のアーサー。
悪意がないことがわかっているためか軽い注意で済ませる。
……まあ、悪乗りしてくれる時もごく稀にあるけどな。
「まったく、あなたはいつも……」
「いいじゃんか、減るもんじゃないし。というか俺にそうさせる可愛いルフェ
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