暁 〜小説投稿サイト〜
ゲルググSEED DESTINY
第六十話 束縛
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てよ――――」

「ロゴスを討ったってことを正式的に公表するのかな?」

多くの激戦を乗り越え、ようやくプラントで休息を得たミネルバやラー・カイラムのクルーはそれぞれ羽を伸ばしていた。そんな中、議長が全世界へと放送を発信しようとしており、その声明はロゴス打倒以来の大規模な放送だった。

「戦争がこれで完全に終わった、ってわけじゃないからな、実際は。俺達は一応まだ連合と戦争中ってことになってるんだしよ」

ハイネはロゴスを壊滅した報告をすると共に、連合に対しての何らかのメッセージ的な意味合いを持つ放送を行うのではないのかと予想する。

「だが、連合に継戦能力はもう殆ど残っていないのではないか?宇宙の連合拠点はアルザッヘルだけ、地上に関しても連合は組織として瓦解している状況だ。地上もパナマ基地位しか残っておらんぞ」

アレックは連合との戦争を継続するのは連合側にとって不可能ではないかと推測し、別の意図があるのではないかと発言するが、実際の所はどうなるのかは分からないといった表情で答えた。

「どちらにしても難しい話でしょうね。私達現場の軍人が考えて解決するような話ではないはずよ」

「個人的にはこれで終わってほしいんですがね〜、この戦争で失ったものは多すぎますよ……ユニウスセブンの落下から始まって、ゴンドワナを含めた多くの部隊の壊滅。軍人だけならまだしも、ヤヌアリウスやディセンベルといった市民プラントにまで被害が及んでいますしね」

タリアやアーサーもこの戦争が終わってほしいと願う一方で、実際にそうなるのは難しいだろうという予測が存在している。連合も無条件降伏は受け入れられないだろう。となればあと一度か二度、連合側が勝てる見込みのある戦闘を行い、多少なりとも戦果を得たうえで交渉の場に立つのではないか。
もしそうならば、こちらが意固地になって勝ちにこだわらず、被害を抑えて下がった方が得策とも言えるかもしれない。そんな風にそれぞれが自分たちの考えを発言し、内容を吟味していく中で議長の声明が始まるまで雑談が続いていった。







「ミーアはこれからどうするつもりなんだ……」

「え?」

ミネルバがプラントに帰投した話を聞き、ミーアはアスランに会いに行き、彼をデートに誘っていた。断られるかもしれないという不安はあったものの、彼は溜息を一つ吐き、しょうがないと言った様子ではあったが了承してくれた。そのこと自体はミーアにとって嬉しかったことなのだが、同時に不満も覚えた。
アスランがミーアに付き合ってくれているのは世間体や体裁、演技だという事が分かるからだ。とはいえ彼も本気で嫌がっているというわけではないのだろう。実際、彼自身も自分の趣味に関する事で楽しんでいる様子が見られた。
そんな仮初の逢引の最中
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ