第一廻 はじめてのさようなら
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第一廻 はじめてのさようなら
はじめは妙だと思った。
新たな外史とやらに巻き込まれ、気がついたら見知らぬ荒野。
鈴々「おにーちゃん 誰なのだ?」
見ず知らずの3人組。
大陸の平和と民の笑顔を増やしたいと願う3人組。
桃香「ここは五台山の麓だよ!
それにしても…変わった服着てるね〜。おひさまの光でキラキラしてる〜!」
なぜ自分がここに居るのか。
その時はちゃんとそう思ってたんだ。
劉備玄徳、真名は桃香。
関羽雲長 真名は愛紗。
張飛翼徳 真名は鈴々。
俺を『ご主人様』と呼び慕ってくれる事になった女の子。
あぁ…もしかしたら、彼女たちの願いを叶える為に俺は堕ちてきたんだろうか。
『天の御遣い』として。
「「我ら4名!同年同月同日に死せんことを!」」
桃園の下、高らかに声を上げる俺たち4人。
恥ずかしげもなく言えば、俺には何の力もない。
特別頭が良いわけでも、運動神経がいいわけでもない。
剣は…一応使えるけど、この時代の人に比べたらお遊び程度。
こんな俺だけど義勇軍から始まり少しずつ力を蓄えて、曹操率いる魏との最終決戦までこぎつけた。
孫策率いる呉と共闘し、辛くも勝利するかにみえた最終決戦。
伝令が伝えるのは五胡の襲来。
三国の決戦は敵を変えて力を合わせる。
色んな事があった。
仲間も増え、民とふれあい、涙も流した。
ちょっと頼りないけど、とっても優しい劉備こと桃香。
頑固で不器用だけど、強くて美しい関羽こと愛紗。
元気いっぱいで甘えん坊な張飛こと鈴々。
はわわあわわと慌てん坊だけど、すごく頼りになる諸葛亮と?統。真名を朱里と雛里。
ちょっとネジが外r…変わってる万能美人、趙雲こと星。
恥ずかしがり屋で猪突猛進な馬超こと翠。またの名を失禁馬c…槍が降ってきた。
翠の義妹でイタズラ大好きな馬岱こと蒲公英。
妖艶な魅力と三国屈指の弓の名手黄忠こと紫苑。その娘の璃々も。
喧嘩屋で大酒飲みだけど、いざとなったら誰よりも心強い厳顔こと桔梗。
俺のことは嫌いだったかもしれないけど、その真っ直ぐなとこが大好きだった魏延こと焔耶。
圧倒的な強さと、動物的な可愛さがある呂布こと恋。あぁ、小さな大軍師陳宮こと音々音はいつも一緒だったね。
董卓と賈?、真名を月と詠はいつも俺の世話を焼いてくれていた。
顔良、袁紹と文醜のお世話いつもご苦労様。
五胡との決戦が三国同盟により終結を迎えた頃、
何故だかその時、
愛し愛された仲間たちの顔を思い浮かべていた。
だってほら、俺の手がちょっと透けてるん
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