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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜妖精郷と魔法の歌劇〜
驚愕の真実
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るだけやってみるしかないわね」
「やるって………何を?」
思わず瞬きする俺ににやりと不敵に笑いかけながら、シルフの女性剣士は口を開いた。
「あたし達だけで地上への階段に到達できるか、試してみるのよ」
言った後、リーファは少しだけ視線を下に落として苦笑した。
「まぁ、さすがに私達って言っても、クーが主体になる戦術にどうしてもなると思うけどね」
「でも、さっき絶対無理って…………」
「九分九厘、ね。残り一パーセントに賭けてみるっきゃないよ。とりあえずはぐれ邪神はクーが何とかしてくれるとして、可能な限り戦闘を避けつつ守護ボスに挑もう。キリト君の実力とクーの力があれば、おのずと突破口は見えてくるわ」
「リーファさん、かっこいいです!」
キラキラと輝く瞳でこちらを熱っぽく見つめるユイにウインクを返して、リーファがすくっと立ち上がろうとした。
しかし、俺はそれをどうあっても止めないといけなかった。
彼女は、聞いた話だとリアルでは学生なのだ。それを平日の、しかも午前二時過ぎまで連れ回しているなど、現実世界だと確実に補導されてしまう。
俺とても年齢的に、彼女にはあまり言えた事ではない。しかし俺は今、身分的に学生だが学校に籍を置いていないという矛盾した身の上だ。
することと言ったら、週一で入院していた病院でするリハビリくらいしかない。それにしても強制されたものではないし。
これ以上彼女を縛りつけたら、彼女の
現実世界
(
リアル
)
までにも影響を及ぼすことになってしまう。それだけはしてはならない、してはならない。
ゆえに俺は、立ち上がろうとして彼女の袖を強く引いて引き戻した。
よろけながら再び座り、当然のごとく講義しようとしたリーファの瞳を、俺は精一杯の真剣みを称えた視線で見つめ返して口を閉ざさせた。
「いや……、君はログアウトしてくれ。
仮想体
(
アバター
)
が消えるまで俺が守るから」
「え、な、何でよ」
「もう二時半を回る。君、リアルじゃ学生だって言ってたろ?今日は俺のために八時間以上もダイブしてくれるのに、これ以上無理に付き合ってもらう訳にはいかないよ」
「…………………………」
あまりに突然の言葉に声を失ったようなリーファの顔を見つめ、俺はなおも口を開く。
「直線的に歩いたってどれだけかかるか判らないのに、その上あんな超大型モンスターの索敵範囲を注意しながらだったら、実際の移動距離は倍になってもおかしくない。たとえ階段まで到着できてもきっと朝方になってしまうはずだ。俺は何が何でもアルンに行かなきゃいけない理由があるけど、今日は平日なんだし、君はもう落ちたほうがいい」
「で、でも………」
言葉を濁らせながら、リーファは駄々をこねる子供のように
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