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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
四霊王オウリューオー・第10話
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の登場人物に異常なまでに一致するのだ。キャラが濃すぎるのでもはや目立つと目立たないの境が分からないレベル。矢張りこの世界には何かおかしな法則が働いているのだろう。


しかし俺の記憶も全能ではない。何となく見覚え、聞き覚えがあっても全てを正確には思い出せないし、見覚えのない奴も大勢いた。このチルドレン内で原作の存在する連中を除けば限りなく劇物Aに近づけると思うのだが、その除外作業をどうするかで行き詰ったのだ。

そこで次元力の登場だ。無限力と組み合わせてこれをコントロールし、平行世界(パラレルワールド)の俺と知識を直結させる。人間は記憶を思い出せなくなることはあっても脳自体が破損しない限り完全に忘却することは無いらしいので、その辺は無限力で脳内から直接取り出す。応龍皇曰くあまり次元力に手を出し過ぎると「大羅天」と呼ばれる存在に怒られるらしいので許される範囲でだが。


「ぷはー!もう無理、休憩っ!」

後ろに用意してあった休憩用ソファに身を投げ出し目の疲れををほぐすように目元を手で覆う。流石に脳を酷使しすぎたので今日はここまでにしておかねばならない。チェックできたのは全候補1052人中200人弱。出来るだけ早く終わらせたいのだが見落としがあっては元も子もないのでこれ以上のペースは望めない。・・・全く以て困ったものだ。

「世界観にこそあちこちずれのあるものの、キャラの年齢と年齢別のイベントは一致か・・・面倒にも程があるこの作業にも得えられるものがあったと考えるべきか?ふあぁ・・・」

この1052人と言う果てしなく半端な人数のどこかに俺や転生者疑惑2名と同じく原作を持たない奴がいる。そのはずである。しかしもしもこの予想が見当違いだったら・・・完全なる無駄手間である。他にいい案も無いので可能性の高い方法に頼らざるを得ないのだが。



 = = =



第97管理外世界、地球。魔法文化無し。
魔法文化無しというのはミッドの様な魔法文化ありの世界からはドが付くほどの田舎、若しくは文明の遅れた世界と取られることが多い。だが実際に回ってみると案外一般市民の文化レベルはそこまでミッドと大差ない。

というか、極論を言えば魔法など日常生活では自衛以外に何の役にも立たない。空を飛んだり魔法をぶっ放すのは当然ながら街中では禁止されているし、魔法とは言っても実際には魔力素と言うエネルギーを術式で固めて物理的な運動エネルギーとして利用しているに過ぎない。言い方は悪いが技術系統としては戦闘行為重視で原始的。幻影や回復魔法はそれの発展系であり、転送魔法や使い魔技術は例外の部類に入る。
少し話が逸れたが、つまり日常生活を送る上では魔法など大した存在価値がない。ミッドチルダの魔導師は魔法至上主義などと謳ってはいるが、その魔法技術は魔
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