戦闘校舎のフェニックス
第26話
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いといけない」
「止めようとは思いませんの?」
「無理だ。やると決めたら止まらない。必要なら腕の一本。最悪命すら賭ける」
だから、俺がうまく道しるべをしてやらないといけない。
そこにアナウンスが入った。
「『リアス様の投了を確認。この勝負、ライザー・フェニックス様の勝利です』」
そうか。負けたか。
「私たちの勝ちですわね」
「俺たちの負けだな」
想定はしていたとはいえ、やっぱり負けるのは嫌だな。
「お兄様はどうして赤龍帝を倒さなかったのでしょう?」
こっちの兵士と僧侶の撃墜アナウンスが無かったからイッセーとアーシアは倒されていないことになる。
「さぁ?やれなかったんじゃないか?」
「いくら赤龍帝と言えど先ほどの状態だとお兄様に倒せないことはありませんわ」
「ライザーが面倒になって勝負を決めに行ったか。後は・・・ボロボロになったイッセーを見ていられなくなった部長が負けを認めたか」
俺的には後者が有力だな。
アーシアのために両足に槍を貫かれた状態で堕天使を殴りに行ったあいつなら、動く限り向かっていくだろう。
「どちらも有りえますわね。特に、リアス様は下僕にお優しい方です。目の前でやられる下僕を見ていられませんでしょう」
レイヴェルも納得していた。
「さて、これで終わりですわね」
「そうだな。悔しいが」
「あなたとの会話、楽しかったですわ」
「俺は回復するまでの暇つぶしだったんだがな」
せめてもの仕返しに皮肉で返す。事実でもあるが。
「それでも私には有意義な会話でした。また機会があれば話したいですわね」
「もし、次があるなら今みたいな殺伐とした状態じゃないように願いたい」
「そうですわね」
そこで俺たちが光に包まれだした。ゲームが終わったためここから出されるのだろう。
「それではお体の方、お大事に。ごきげんよう」
「じゃあな。・・・ああ、そうだ」
「どうかなさいました?」
最後に呪いと言うか予言を残そう。
「これで終わりだと思わない方がいい。イッセーの諦めの悪さは尋常じゃないからな」
まるで悪役の捨て台詞だ。
「心にとどめておきましょう」
そうして、俺たちのゲームは終了した。
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