暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
戦闘校舎のフェニックス
第26話
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体育館の時からずっと出してたし、たまに使ってた」
 嘘は言ってない。別にバッテリーがあっただけ。今現在、マナ・クリスタルの分を除くと法力は皆無だ。
「そうでしたか。そうなると怪しいのはその剣・・・いえ、ペンダントですわね」
 本当に高い洞察力だ。神器の形状は様々。祐斗にいたっては明確な形状すらないのに当てるとは。
「正解。マナ・クリスタルと言うものだ」
 これが無かったら最後の一撃は撃てず墜ちていたのは俺だ。
 ライザーと戦うため必要時のみ使用して温存しておいた。
「どのような力かは・・・教えてくださいませんわね」
「教えるわけがない。お前が戦わないとはいえ敵なんだ。俺は素直に教えるような奴じゃない」
 どれか当てた報酬として名前を教えたが、そこまで教える義理はない。
「そちらの騎士は教えてくださいましたわよ」
「騎士道なんじゃないか?俺には分からないがな」
 手の内は隠すもの。それが俺の戦い方。必要なら言うが。
「それで、あなたはまだ戦いますの?」
「当然。まだ勝負は着いてない。動けるようになったらすぐにでも行くつもりだ」
「どうせ負けるのですから、ここで私とおしゃべりをしている方が健全で安全ですわよ」
「健全かどうかはともかく安全であるのは確かだ」
「なら」
「だが、俺は行く。諦めは悪い方なんだ。イッセー譲りだがな」
「・・・どうしてそこまでしますの?あなたはリアス様の眷属でもなければ悪魔ですらない人間。お兄様に提案されて参加した魔法使いではありませんか」
 どうしてか。そんなの簡単だ。
「イッセーが本気になってるからだ」
「リアス様のためではありませんの?」
「部長のためと言うのも当然ある。部長には恩があるからな」
 イッセーの件等いろいろある。
「だがそれ以上に、イッセーが本気なんだ。なら、イッセーの力になるのが相棒たる俺の役目だ」
 特別イッセーに恩があるわけじゃない。10年の付き合いなだけだ。だがそれでも10年共にいる相棒だ。それだけで十分。
「あの兵士、赤龍帝はそこまですごい方ですの?」
「普段は性欲の権化だ。なんせ、欲望だけで魔力の才能が無い状態から女を裸にする技をつくったんだからな」
「どうしようもない変態ですわね」
「全くだ」
 否定しない。否定できない。
「まぁそんな変態だが、それ以上に愚直なまでに真っ直ぐな奴なんだ」
「・・・あなたにそこまで言わせる人物ですか」
「俺の事を高く評価してるんだな?」
「ええ。人間の身でありながらユーベルーナを倒せるほどです。それに、あなたも十分に真っ直ぐだと思いますわよ」
 俺が真っ直ぐね。イッセーの近くにいるとそうとは思えないが。
「どうも。まぁそういう奴なんだ。今頃ライザーに必死に食い下がってるんじゃないか?だから、俺は行かな
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