暁 〜小説投稿サイト〜
知ってました?猫って愛でるんじゃなくて被るものなんですよ。
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出してしまうだろう。
病院に連れて行きたいところだが、僕はまだ小学生だ。 一人で行っては親をつれて来いと言われてしまう。
「はぁ...そういえば明日は遠足か。幼馴染の
樹
(
いつき
)
とは違うクラスだし、一緒に食べるやつなんて居ないし。確実にぼっち確定だな」
そう言ってはぁ...とため息をついた時、ネコが僕のひざの上に乗ってきた。
[まぁまぁ、そう言うにゃ。ぼくが助けてやるにゃん]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?!?
周りを見渡すが、僕とネコ以外に誰もいない。
幻聴か空耳かと思っていると、ネコが僕の腹をピンク色の肉球でぺちぺちたたいている。
[こっちこっちにゃん。きみが助けたにゃんこにゃ]
「・・・はぁ!?ネコがしゃべった!?」
[そうにゃん。信じられないのは分かるにゃ。あ、心配しなくても大丈夫にゃ。テレパシーにゃから、他の人間には聞こえにゃいし、きみが中二病でとうとう幻覚まで聞こえ始めたワケでもにゃいにゃ]
「僕は中二病じゃないからな!」
[はいはい、にゃ。まぁ、とにかくぼくの話を聞いてにゃ]
にわかに信じられないが、目の前ではたしかにネコがしゃべっている。
口をパクパク開けるでもなく、頭の中に声がひびいて変な感覚だ。
このネコは確かにぼくを助けてくれると言った。 ぼくは別にこんな出来事をまったく信じていない。
これは寝オチのパターンだと。きっとネコと一緒に寝てしまったのだろう。なら、僕に利益を働いてくれるというネコを静めることもない。
このネコにつき合ってやることにした。
「それで、僕にどんなことをしてくれるの?」
[きみの明日の遠足を楽しいものにして見せるにゃ]
「は? ぼくは別に楽しみたいなんて一言も言ってないけど」
[でも、ぼっちは嫌なのにゃろ? ぼくが友達をつくってあげるから、騙されたと思って言うとおりにするにゃ]
「ふ〜ん。じゃあしてみせてよ、僕に100人の友達つくってみせて」
僕が馬鹿にしたようにネコを見下ろすと、ネコは余裕たっぷりにこう言った。
[にゃら、明日の学校にはぼくを被っていくにゃ!]
その言葉をきいて、僕はつくえに向かって宿題をし始める。
数学めんどいな[にゃあにゃあ]文章問題がなぁ[嘘じゃにゃいって]誰がこんなの考えたんだろ死ねばいいのに、いや、死んでるか[心配しなくてもまわりには頭の上のぼくが見えにゃい仕組みにゃ!]
振り向くと、ネコが必死にこちらを見つめて力説している。
[ぼくを被ったら、きっとまわりの子供はきみのことを好きになるにゃ!]
[騙されたとおもうにゃ!]
[恩返しさしてくださいお願いしましゅうううう]
「おい、語尾のにゃんはどうした、にゃんは」
[お願いしますにゃん!じゃにゃいと
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