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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-46洞窟に眠る宝
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た。あとで、ミネアとおばあちゃんにも相談してみるけど。今は、わたしが持ってるね」


 魔物を倒しながら更に進み、次の階では小さなメダルを、更に次の階ではゴールドと、邪神の面を見付ける。

「それは……防具なのか?面のようだが」
「なにか……禍々しい気配を感じます」
「強いようには見えぬが、どうなのでしょう」
「すごく……いやな感じが、する」
「これはねえ。強いことは強いのだけど、呪われてるのよね。装備すると呪われて、常に混乱した状態になってしまうのよ。教会で呪いを解いてもらうまで、外すこともできないし。強いみなさんが、間違って装備しちゃったら大変ね。間違っても、装備しないでね。」
「それは……。早く、処分してしまったほうが良いのでは……」
「そうねえ。一応、ふたつと無い貴重な品ではあるのだけれど。売ってもいくらにもならないし、捨ててしまいましょうか。宝箱に、戻しておけばいいわね!」


 邪神の面を宝箱に戻し、更に進んだ先ではぐれメタルの剣を見付ける。

 トルネコが剣を手に取り、喜色満面で声を上げる。

「あったわ!本当に、あったのね!さ、ライアンさん。持ってみてちょうだい!」

 トルネコに剣を手渡されたライアンが握って軽く振り、感触を確かめる。

「ふむ。これは。適度に重量があるのに振れば軽く、鋭い動きが出来ますな。手練れであれば相当な威力が出せましょうし、そうでなくともそれなりに強力な攻撃が繰り出せそうです。当面は使わせて頂きますが、いずれは他の方にお使い頂くのも、やはり良さそうですな」
「そうですわね。あたしやクリフトさんや、ミネアさんにも使えそうですものね。ユウちゃんも、もちろん使えるし。ともかく、もうお宝も無いようだから。ひとまず、戻りましょう!」
「うん。じゃあ、リレミトするね」


 究極の剣を手に入れた五人は少女の魔法で洞窟を脱出し、外の仲間と合流する。
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