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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十四話〜闇の欠片
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だよ」
微かに聞こえた声。間違いない。この声は……。
「ここからは私が相手だよ、ライダー!」
「ほう、私の事を知っているのですか」
私のライバル。ヴィヴィオさんのものだった。
side 士郎
「中々やりますね、アーチャー」
「ふむ。君に誉められるのは悪い気がしない」
「ですが……そろそろ決めさせてもらう!!」
セイバーが魔力放出による加速をしながら斬りかかって来る。
その威力はまともに正面から受けたくはないと思わせる程だ。
(このままでは埒があかん。危険な賭けだが…)
英雄王の剣の事から立てていた一つの仮説を確かめる事にした。
彼らの使う武具に神秘が込められていないという可能性。
もしそうならば……。
とにかく、距離をとる。そうしなければ投影などさせてもらえない。
「
投影開始
(
トレース・オン
)
!」
投影したのは、ローランの持つ剣、
絶世の名剣
(
デュランダル
)
。
斬りかかってくるセイバーの剣をデュランダルで斬り上げる様に受け止める。
「そんな、莫迦な…」
鍔迫り合いすら起きず、セイバーの剣が両断された。
「私の勝ちだ」
茫然自失のセイバーをデュランダルで斬り伏せる。
セイバーはそのまま粒子となって霧散した。
「一体何なのだ…」
セイバーと英雄王のことから、この謎のサーヴァント達が本人の能力のみが反映されたものであり、宝具が機能していない…いや、神秘の込められていないなまくらであるということが確定した。
だからと言って、ヴィヴィオ達には荷が重い。
「何にせよ、行くしかないな」
ひとまずヴィヴィオ達と合流しよう。まずはそれからだ。
side ヴィヴィオ
「大口を叩いた割にはその程度ですか」
「くっ……」
ライダーの猛攻を前に防戦一方になる。後ろの皆は疲弊していて、時折援護はしてくれるものの前衛は私一人だ。
「底は知れました。終わりにしましょう」
魔力が収束している……今までの比ではないほどに。
決めに来る気だ!
私は身構えるが、ライダーの行動はバイザーを外す、ただそれだけだった。
「え……」
「終わりです。貴女はそこの子達よりは骨があった。でも、それだけです」
体が、動かせない。迫ってくるライダーがやけにはっきりと見えた。
守れなかった……。
………衝撃が、こない。いや、なぜかはわかってはいる。
ライダーと私の間に割り込んだ人物がいたからだ。
「……間に合った、かな?ヴィヴィオ」
「え?」
目の前に現れたのは、黒い服装に銃剣を
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