第一部「吉良吉影は眠れない」
第一話「私の名は吉良吉影」
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のにな。 おっといけない。そんなことを思ってはいけないね。だが・・・それに見合った体験はしてもらおう。
「へへへ・・・なかなか威勢がいいじゃねえか?ぇえ?ここの在校生かぁ?」
「お前みたいなわからずやと話すほど私は暇ではないんだ。さぁ失せてくれ。最後の警告だ。」
「ぁあ!?テメェ今俺のことをバカ呼ばわりしたな?もう許さねえ!!死ね!!」
その男は右手を振り上げ、背後にいる彼の分身のようなものを発現させた。
「こ、これは!?」
「削り取ってやるぜぇえ!!消えな!!ダボがァ!!」
私はあえて4歩後ずさった。男の振り下ろした右手からは空間が削れたような跡を残し、私の目の前へと週間的に移動していた。
「なるほど・・・。そういうことか。ならば私のも見せてあげよう。」
「ぁあ!?ゴタゴタ言ってんじゃあねえよ!!ホレッ!!もう一発っ!!」
再び右手をふり下ろそうとする彼の背後に私は回る。そして彼と同じような、自分の分身のようなものを発現させる。
「キラークイーン!!」
「ぬわっ!?こ、こいつ、スタンド使いかァ!?」
「ほぅ〜なるほど・・・色々わかってきたぞ。そうかそうか、スタンドと君たちは呼んでいるのか。
興味深い、なら・・・私のこのスタンド、キラークイーンで貴様を粉々に吹き飛ばしてやろう。」
私は彼には害をあたえなかった。ただ触れただけ、そして私と彼は立ち止まる。
「今、俺に何した?」
「触れただけだが?」
「そうか、それで俺はどうなる?」
「どうにもならんが?まぁ少なくとも私に害を与えなければ・・・だがな。一応宣告しておこう、今私のこの右手に君の命がかかっている。スイッチを押せば、君は爆死することになる。」
不良生徒は私に跪いた。勝者は私だ。この吉良吉影が勝利した。
だから彼は私に跪いている。どうする?
「なぁ・・・助けてくれないか?」
「・・・まぁいいだろう。今回だけだ。許してやる。さぁとっとと失せろ。」
「おう・・・サンキュー。すまねえが・・・名前教えてくれねえか?俺の名は、虹村有伍だ。」
私は迷った。しかし名乗られては名乗らないわけにはいかない、それがせめてもの礼儀。
私は名乗る。
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「吉良・・・吉影だ・・・。」
私は、この日はじめて名乗った気がする。そしてこの日、初めて直接、この耳で他人の名前聞き取った。念のためだ。記憶しておこう。今後役に立つかもしれないからな。
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