第十八章
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うのはこのことだった。そしてまた言うのだった。
「帰るか」
「ええ、そうですね」
本郷は役の今の言葉に頷いた。
「警視正さんも待っていますし」
「そういうことだ。では本郷君」
「はい」
「戻ろう」
役の言葉は穏やかなものになっていた。戦いが終わったことを何よりも証明するものだった。
「それではな」
「はい、それでは」
「帰るのは明後日だが」
次にはこんなことも言う役だった。
「明日はどうするかだな」
「そんなの決まってるじゃないですか」
役の今の言葉に対する本郷の返事は実に明快なものだった。最早それ以外には有り得ないといった、まさにそうした返事であった。
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