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魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第4話 父親がそうなら、母親も・・・ねえ?
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「これが『思念具象化システム』。通称『H.E.A.R.T.(S)』システム、俺たち人間が『ビースト』に対抗できる、唯一の力だ」


「こいつが・・・・・・・・・」


「・・・・・・フッ、何だ?まさか、自分と同じ『ビースト』を殺すのに抵抗があるのか?」


「そんな感情はとうの昔に捨てた。もう決めたんだ・・・・・・ビーストは、俺の手で全員ぶっ殺す!」


「・・・いきがるのはいいがな、勝手に死んだりするんじゃねえぞ?お前はもう、俺たちの『仲間』なんだからな」




















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「・・・・・・・・・・・・ッはぁ!」


「・・・・・・『フィルター』が少し外れたようじゃの。気分はどうじゃ?『スカーレット・ウルフ』」


「・・・・・・ああ。ったく、胸糞ワリイものを思い出させやがって」





 ・・・・・・思い出した。思い出してしまった。
 俺が転生する前に経験したあの出来事を。



 そして・・・理解してしまった。

 あの忌々しい『ビースト』がこの世界にいれば、どんなことが起きてしまうのか。




 だが、何故なんだ?






「なんで・・・なんでビーストがこの世界にいるんだよ!アイツらは、俺が全員殺したはずだ!」




「確かに、『あの世界に残っていたビースト』は、お主の手によって全滅した。じゃが、お主が全滅させる以前に生きていたビーストの一部は、お主の手の届かぬところへ逃げたんじゃよ。・・・どこだと思う?」


「・・・・・・・・・」





























「この世界、つまり『平行世界』じゃよ」



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