2章 これが「異能者、無能者の会」
第十一話「仲間」
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露わにした。
メル
「だってありのままの自分って言ったじゃない?それとも嘘…だったの?」
シャイン
「いや、それは…。」
思わず目をそらしてしまう。というより、僕にそういう耐性は一切ない。顔が近いんだよ。ともかく…。それと抱きつかないでくれ…。
シィラ
「あらあら…。」
ユウタ
「やれやれ…先輩、よかったですね。」
抱きつかれている僕に二人はクスクスと笑い拍手を送る。
シャイン
「いや、お前らもなんとかしてくれっ?く、苦しい…。」
本当にヤバイ…。首がし、締まるっ?し、死ぬゥ?
ユウタ
「ぁっ!ちょ、メルそれはアカンって?」
ユウタが慌てて駆け寄るがその時…
ポキッ…。
今、聞こえてはいけないような何かが聞こえてきたような…幻聴?いや確かにヤバイ…。首…ぁあ…。
シィラ
「もう遅いわね。もうポックリ逝っちゃってるわね…これ…。」
首を締め付けられ、とうとう意識が保てなくなる。ぁー、神様…僕は本当にこんなことで死んでしまうのでしょうか…?
目が覚めると…僕は、皆に囲まれていた。どうしたんだろう…。あれ、僕何してたっけ…。
メル
「う…ぅ…。」
目の前には、メルらしき人物の顔が映る。あれ…なんで泣いてるんだ?
シャイン
「ん…ここは?」
ユウタ
「はぁ…やっと起きましたか…といっても十分しか経ってないんですけどね。」
は?十分?何がだ?
シャイン
「ん、どういうことだ?」
僕の発言にユウタとシィラの二人は仕方が無いと言わんばかりに頭を掻いていた。
シィラ
「はぁ…。やっぱりね…。何も覚えてない…と。」
ユウタ
「ハハハッ?面白いこと言うじゃねぇか。一種の記憶障害ってやつか。」
覚えてない?記憶障害?何言ってんだこいつら?僕を舐めてるのか?
シャイン
「一体なんなんだよ…。」
僕は身体を起こそうとしたが…うまく身体が動かせない…少し麻痺?しているのだろうか…。しかしなんで?
ユウタ
「どうやら、身体も動かせないようですね。まぁ、無理もないですけど…。ね?メル。」
満面の笑みでユウタはメルに視線を浴びせる。
その瞬間、僕は恐ろしいものを見てしまった…気がする。
ユウタ
「うぐぁっ!?」
メルのエルボーが火を噴いた。その瞬間速度はまさにマッハ並みの鋭い突きだった気がする。
もちろんユウタは腹を抱えて立てなくなった。
メル
「ん?何が無理もない。ですって?誰が、どこのどいつが言ったのかしらね?」
シャイン
「ひ、ひぇええ…」
メルは容赦無く、腹を抱えるユウタを踏みつけにしていた。しっかし恐ろしい。その凶暴性は増して
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