暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第53話 足りないもの
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けっ放しだから外から丸見えじゃねぇか! さっさと閉めろ!」

 俺は慌てて玄関の戸を閉める。近所の人に見られたらどうするんだ!

「へぇ〜、何、イッセー? 私達の裸エプロンは誰にも見せたくないってことかにゃ?」

「独占欲ですか? お兄ちゃん」

「イッセー、素直はいいこと」

「ばっ!? ちがっ!? っていうかその格好でくっついてくんな!!」

 っていうかそんなにくっついてきたら見える! 隙間から大事なところが見えちまうって!!

「くっ、こうなったら私達も裸エプロンよアーシア!」

「はい部長さん! は、恥ずかしいですけど私も裸エプロンになりますぅ!」

「うふふ、そう言うと思って私が使ってたエプロンを用意してあるわよ。着いてらっしゃい?」

「「はい! お願いしますお母様!」」

 って母さんもちょっと待て! ってあぁ、行っちまった。この上部長やアーシアまで裸エプロンになる気かよ!? あぁ、部長はともかくアーシアはこういうエロいこととは無縁の娘だったのに、一体何でこんなことに……いや、まあ俺がエロいからなんだけど。

「で、イッセー。我らの中、誰が一番似合う?」

「昔よりスタイル良くにゃったから、今の方が似合ってにゃいかにゃ?」

「うぅ、私は前とほとんど体型が変わってません……」

「ちょっ!? だ、だからそんなに詰め寄るな!」

 っていうかそんなに詰め寄られるとエプロンが殆ど見えねぇからもう全裸にしか見えない!

 とそこで背中の制服の布地がくいくいっと引かれた。なにかと思い振り返ってみると

「イッセー……」

 レ、レイナーレがまさかの涙目上目遣いだと!? どうしちまったんだレイナーレ! 裸エプロンってのはそこまで人を変えるのか!? などと思っていると

「い、イッセーさん……」

 蚊の泣くような、ほんとに小さな声が聞こえた。っていうか今の声ってアーシアか? 俺はそう思い、声がした方に向いてみるとそこには……

そこには……

そこには!!

「「「「「「まさかのスケスケ裸エプロン!?」」」」」」

 そこには完全スケルトン仕様のエプロンのみを着用したアーシアが! っていうかそれじゃあもう裸と変わんねぇじゃねぇか! いやむしろビニール素材のエプロンにおっぱいが潰れているのがこれみよがしに丸見えなせいでむしろ裸より卑猥なことになってるぞ! これにはさっきからニヤニヤ見てるだけだった火織まで声を合わせて驚いちまった! っていうかそんなエプロンあるのかよ!? しかも母さんが昔使ってたって……いったい母さんはこれで父さんに何やったんだ!? っていうか……あ……やば……

「ブフォア!?」

「「「「イッセー!?」」」」「イッセーさん!?」
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