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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第53話 足りないもの
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を叩き出した後、アーシアの回復も今日はもう限界ということでお開きになり、今は木場や朱乃さんたちと別れて帰宅途中。っていうか俺やアーシア、部長はもうかなりヘロヘロなのになんで俺の幼馴染たちはこんなに元気ハツラツなんだよ。
「あぁ、さっさと飯食って風呂入ってぐっすり寝てぇ……」
この歳でくたびれたリーマンのような台詞が出てくるとは思いもよらなかったぜ。
「イッセー、お風呂で背中流した後マッサージする」
「おう、よろしく〜」
「ん」
嬉しそうに頷く龍巳。まあ表情は殆ど動いてないけど。それにしてももう龍巳との風呂も完全に習慣化しちまったな。っていうかおじさんとおばさんが出張から帰ってきたらなんて言われるかそれが怖い。
「じゃあ私と白音はお風呂上がったら仙術で回復してあげるにゃ」
「私と黒歌姉様でお兄ちゃんをサンドイッチにしてあげます」
「あぁ、頼むわ〜」
これはここ最近たまにやるようになったんだが、ソファーやベッドで俺が黒歌姉の膝の上に乗って、さらに俺の膝に白音ちゃんが座るというまさにサンドイッチの状態での回復術だったりする。もう上も下も柔らかくて色々と困るんだけど、それでも回復量が半端無いからついつい受け入れちまうんだよ。まあこれしてもらうのは本当に疲れてる時だからそこまでモンモンとするわけでもないし、ぽかぽかして気持ちいいから俺も好きなんだけど。
「なんだかあなた達ばっかりいい思いしていない?」
「私もイッセーさんと色々したいです……」
そこで部長とアーシアが黒歌姉たちに向けて文句を言ってきた。
「これも幼馴染の特権にゃ。それに……2人はイッセーの疲れを癒す方法が何かあるのかにゃ?」
「「う……」」
そう言われて押し黙る部長とアーシア。アーシアの
聖母の微笑
(
トワイライト・ヒーリング
)
も体力までは回復しないしな。それに黒歌姉たち以外に体を預けちまうってのは実はちょっと怖い。俺の幼馴染たちは俺がほんとに嫌がることは絶対にしないからな。だから俺から行かない限り一線は絶対超えないし、そこは信頼してる。でも、アーシアなんかはともかく部長や朱乃さんなんかは動けない体を前にしたら何してくるか分からねぇし。
「今度疲れを癒やすマッサージとか教えましょうか?」
「本当ですか!?」
「ぜひともお願いするわ火織!!」
「火織姉様、余計なことしなくていいです」
「そうそう、イッセーの体調管理は私達がいれば充分にゃんだから」
「ふふ、まあ少しくらいはいいじゃない。さて、もうすぐ家に着くし………………イッセー。あんたは龍巳と先にお風呂入っちゃいなさい。その間に夕飯の準備終わらせちゃうから。黒姉、今日っておばさんが作ってくれてるのよね?」
「え
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