ナツVS波動のユウカ
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ナツが拳を握りしめ、ルーシィが星霊の鍵の束を掴み、ルーが淡い緑色の光を灯す。
完全戦闘態勢だ。
「アイツ等・・・よくも・・・よくもボボの墓を・・・!許さんぞぉっ!」
「村長!」
「俺達はこの場を離れよう!魔導士同士の戦いに巻き込まれる!」
「いやじゃ!ほがぁ!」
「誰か村長を黙らせてくれ!」
「グレイさんは俺達に任せろー!」
「さぁ!早く行くぞ!」
口々にそう言いながら村人たちは気を失っているグレイを担ぎ、喚くモカを引きずり、逃げていった。
「逃がしませんわ。零帝様の命令は皆殺し」
シェリーが物騒な事を呟く。
「アンジェリカ」
「チュー!」
「行きますわよ」
シェリーにそう言われ、アンジェリカは再び尻尾を回す。
シェリーはたっとリズムよくアンジェリカの組まれた手に乗り込んだ。
「うおっ!」
「にゃっ!」
突然起こった突風に吹き飛ばされないよう、ナツとルーは体勢を低くする。
そしてルーシィは、というと・・・。
「!あれぇ!?なんか勢いでしがみ付いちゃったぁ!」
アンジェリカの左足にしがみ付いていた。
「バカすぎる!」
「やっぱりバカだったー」
「一体何がしたいんだろう・・・」
そんなルーシィに呆れる3人。
「てか止まりなさい!村の人に手出すんじゃないわよ!」
そう言いながら、がしっがしっばすっとアンジェリカの足を殴るルーシィ。
「何者ですの!?」
それに気付いたシェリーが足の方を見る。
ルーシィは「止まれーっ!」やら「バカーっ!」やら叫びながら足を殴っていた。
「これならどお?」
殴っても止まらない事に気づいたルーシィは、今度はこちょこちょと足を擽る。
するとアンジェリカはチュアアアアア・・・と笑い始めた。
「アンジェリカ!」
シェリーが叫ぶ。
ぶぶぶ・・・と回っていた尻尾が、ピタッと動きを止めた。
「何してますの!?尻尾を止めたら・・・」
アンジェリカが飛ぶのは尻尾を回すからだ。
でもってその尻尾を止めてしまうと・・・。
「チュウーーー!」
「あああっ!」
「やった・・・ぁあ!?」
当然落ちる。
アンジェリカに乗っていたシェリー、足にしがみ付いていたルーシィも一緒に。
そのまま「ああぁぁぁぁ・・・」と叫びながら3人は落ち、ボスゥゥゥン・・・と音を立てて煙と共に視界から消えた。
「あーあ・・・ありゃキレるぞ」
「キレてねぇよ!」
「お前じゃねぇよ」
漫才のような会話をするユウカとトビー。
「大丈夫かなぁ、潰されてなきゃいいけど」
「潰されてたら死んじゃうでしょ」
「オイラ、ちょっと見てくる!」
「僕も行く!」
「おう!頼んだぞ!」
ば
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