ナツVS波動のユウカ
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は村の中央に集まる。
ルーは一気に緑色の魔法陣を展開させた。
「ちょっとルー!何するつもり!?」
「いいからここにいてっ!」
「でも・・・」
「何も心配いらないよ。絶対に守るから!」
「っ!」
そのルーの言葉が村人全員に発せられたものだとは知っている。
でもそう言うルーの目は真っ直ぐルーシィを見ていた。
「ワシは!ワシはボボの墓から離れんぞ!」
「村長!気持ちは解るが・・・!」
ボボの墓を両手で掴むモカ。
「右手と・・・左手の炎を合わせて・・・火竜の・・・!」
「風よ。いかなる攻撃をも通さぬ鉄壁を・・・!」
空中に緑色の魔法陣が、村の中央を囲むように展開する。
そしてナツはバンッと両手を合わせた。
「煌炎!」
「大空鉄壁!」
ドゴォォォォ・・・と大きな音を立て、ゼリーが爆散する。
「爆散させた!火の魔導士!」
そして爆散したゼリーは皆のいる中央の周りにビチャビチャと音を立てて落ちていく。
「ひぃぃっ!」
「きゃああっ!」
「あわわ・・・」
ゼリーが落ちるたびに声を上げる村人達。
落ちてきたゼリーの一滴も村人に当てまいと、ルーはいつもと違う真剣な眼差しで風を操っていた。
そしてゼリーは中央にいなかったモカへと落ちる。
「村長ーっ!」
村人の1人が叫び、べちゃっとゼリーは落ちた。
その光景に目を見開くルーシィ達。
ボボの墓は溶け、少し大きめの石となった。
すると突然、近くの地面からズボッと人が現れる。
「この村長、お仕置きですね」
「バルゴ!」
間一髪の所でモカをバルゴが助けたのだ。
村人から歓声が起こる。
だがその歓声は、すぐに真逆の声へと変わった。
「あぁ・・・村が・・・」
「ひどいもんじゃ・・・」
「怪我人はいないかー!」
「グスン・・・」
「大丈夫みたいよ」
ざわつく村人達。
「何とかなったけど、村は酷い事になっちゃったわね」
「あい」
「・・・許せないよ」
ルーが憎しみを滲ませた声で、怒りを抑えるように呟く。
「ボボの墓が・・・」
そう悲しげに呟く村長の目の前で、辛うじて残っていたボボの墓だった石が蹴り飛ばされた。
「零帝様の敵は全て駆逐せねばなりません」
蹴ったのはユウカ、そしてそこに現れたのはシェリー達。
「せめてもの慈悲に一瞬の死を与えてやろうとしたのに・・・どうやら大量の血を見る事になりそうですわ」
それを聞いたナツ達はゆっくりとシェリー達に顔を向ける。
「あ?」
そう言って村人達を守るように前に立つナツ達。
「村人約50、魔導士3。15分ってとこか」
「おおう」
「オイラもいるぞ!魔導士4だ!」
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