ナツVS波動のユウカ
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「えーっ!」
「ナツー!」
「ダメ!来ちゃダメぇーっ!」
「あ?」
「止まって!ストーップ!」
必死にナツを止めるルーシィの言葉にナツは急ブレーキをかける。
それを見たルーシィは一安心というようにふぅ、と溜息をついた、が。
「何だこれ」
「きゃあああっ!」
目の前にある藁の山にナツが左足を置く。
そして。
「・・・えばっ!」
ズボン、という漫符が見えるかの勢いでナツとグレイは落とし穴に落ちた。
「落ちる奴いたんだ・・・」
「まさかとは思ったけどね・・・」
「失敗」
「ナツもここから入ってくるのは想定外だったんだ」
ずり落ちたキャミソールの紐を戻しながら呟くルーシィ。
「オイオイオイ・・・こんな時にオチャメした奴ァ誰だコラァ・・・」
「ルーシィに決まってるじゃないかー!」
「このメンバーでルーシィ以外そんな事する人いる訳ないじゃんー!」
「やっぱりか」
「違うのよーっ!・・・って、あれ?」
ルーシィは違和感を感じた。
しばらく考え、その違和感の正体に気づく。
「ルー、アンタ・・・」
「ん?なぁに?」
「今あたしの事『ルーシィ』って呼んだ?」
「うん。ダメだった?」
「いや、キャバ嬢呼びじゃなくなったからいいんだけど・・・」
こんな状況でもいつも通りの笑顔を浮かべるルー。
そんな会話をしているうちに、ハッピーは落とし穴を覗き込んでいた。
「良かった!ナツもグレイも無事で」
「よかねぇよ。グレイはダウンだ」
「リオンにやられたんだ・・・」
ルーが落ち込んだような表情になる。
そしてナツはある事に気づいた。
「!氷が割れてる!あれ!?火でもダメだったのに!」
そう。
リオンの「空間を冷気の魔法で包む」に見事に引っかかったナツの身体を覆っていた氷が跡形もなく消えていたのだ。
「さ、作戦通りだわ」
「違うじゃん」
「おそらく術者との距離が離れた為、魔法の効果が弱まったのだと」
「おっしゃ!」
見栄を張るルーシィの視線がグレイに向く。
グレイは傷だらけで完全に気を失っていた。
「グレイ・・・」
ルーシィが小さく呟く。
「そりゃそうと、アイツ等まだ来てねぇのか?」
「そ・・・そういえば遅いわね」
「確かに。ナツより先に村に向かってたはずなのに、ナツの方が先に着くなんて・・・」
「オウ・・・一回山に登ったり走りづらかったりで結構時間くったと思ったんだけどな」
「チャンスだわ!急いで穴を隠すのよ!」
「「もういいよ」」
まだ落とし穴を使おうとするルーシィにハッピーとルーが同時にツッコんだ。
「確かに変だぞ。遅すぎる」
「迷ったか、哀れな奴等め」
「ううん。遺跡の頂上からは村の
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