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れてる方も見ている方にもダメージがある。
精神的な意味で、ようは心を折るための行動だ。
「…………!」
ふと背後を見れば公子らは唖然とこの光景を見守っている。
止められる前にさっさと片付けるべきだろう。
「あのさぁ、会話の仕方分かる?」
手近に居た男の股間を蹴り上げる――――完全に潰れた。
馬鹿は痛くなければ覚えられないのだ。
「逃げるなぁ!! 逃げ出した奴は男も女も関係なく居場所割って追い込むぜ?」
俺の横を走り去ろうとした男がその声に足を止める。
そのまま裏拳で沈黙させる。
倒れ伏す男には目もくれずに手近に居た連中から片っ端に片付けていく。
ものの五分足らずで十数人の男女が裏路地に倒れ伏すこととなった。
「おいそこの、立て」
「ご、ごめんなさ――――お、俺別に……う、裏瀬さんを馬鹿にしたわけじゃ……」
鼻を潰されて喉に根性焼きをかまされたと言うのに中々タフらしい。
「ねえ、俺お前に言い訳してって言った? 息していいって言った?」
「…………!」
「とりあえず四つん這いになれ。馬みたいな体勢でさ。ほら、早く! したら息は許すから」
青い顔で男が四つん這いになり、その背にケツを乗せて座る。
軽く呻き声が聞こえたが――――まあ、許容範囲だ。
「で、何キミら? そこのキャップくんと女の子ら、俺のツレなんだわ」
「ち、違うんです! あ、アタシら裏瀬さんの名前騙ってる奴が居ると思って……」
「俺そんなこと頼んだ? しかも結果出てないじゃん。間違いじゃん。ねえ?」
言い訳をした女がこの世の終わりのような顔をする。
愉快なこと極まりない。
「まあでもキミらが言うには俺って日和ってるらしいからさ。ムーンライトブリッジから紐無しバンジーは止めとくわ」
投身自殺しろと言っているようなもので、そんな悪趣味は俺にはない。
「ああそうだ、知り合いのロシア系のマフィアがさ。日本の若い女の子好きらしいんだわ。で、誰かくれって言うのよ」
数人の女がガタガタと震え出す。
怖がるくらいなら粋がるなと言う話だ。
「面白いクスリとか使ってヤるらしいぜ? ヤってる最中はもう天国も真っ青。終わってからは廃人だがね」
そんな奴らに輪姦されてみるか? 目で問うと女達は泣き出した。
遊ぶとこ間違えてるのはコイツらだ。
「それと……チャイニーズ系の方だったかな? 若い男の子が好きなの多いんだよ。
襤褸屑に犯しながら殺すジャバザハットみてえな奴が居てな。活きのいい男の子欲しいんだって」
俺も一度攫われかけて、そいつとはキッチリお話をした。
その結果、この世から退去してもらったが……まあ、正直に言う必要はない。
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