暁 〜小説投稿サイト〜
東方異形録
第47話 正体

[8]前話 [2]次話
咲喜は空気を読み、黙って廊下の柱に身を預けている。

青蛾「……翔さんなんですか?」
  「----ああ。」
青蛾「……。」

 痛い沈黙だ。俺が原因なんだが・・・・なぜだろう?…悪巧みという訳でなくてもこういう空気のなかでは話しにくいな…

青蛾「---騙してどうするつもりでしたか?…もう嘘はつかないでくださいよ?」
  「ちょっとした夢を持っていてな、」

 俺は隠さず話した。
(はは、昔親に説教された時に白状するときの心境と似ているな…もう二度とそんなことはないと思ってたぜ)

青蛾「…あなたは人間と共にに暮らしたいと。そういうことですね?」
  「いささか信じてくれるとは思わんがね。」

 たぶん紫とかなら共感してくれるかも知れんが、そこいらの奴に言っても「お前はいったい何を言っているんだ?」の一点張りだからな。青蛾は信じてくれるかね?

青蛾「----ふ、ふふっ。こんな空気を作ったのが馬鹿に思えてきましたw …翔さんらしいですね、安心しましたよ。」
  「?」
青蛾「妖怪だったのがショックではありましたが、翔さんの優しい心が嘘じゃなくて良かったです…」

 やばい、なんて言えばいいだろう?認められたっていうか、上手く表せれないけれど…Story of my life.泣けるぜ…

青蛾「そんなしんみりした顔しないでくださいよ! 神子さんが呼んでましたよ、…行きましょう。」
  「----だな。」




咲喜「----その様子だと、上手く丸まったみたいだね。」
  「まぁな。」

ホント丸く収まって良かったよ。

咲喜「私からも伝えたいことがあるのだけど…」

? 俺のことを好いてくれているのは既にしっているぞ??

咲喜「結婚してくれ」

…彼女はいつも、俺の予想斜め上を行ってくれるなぁ

 
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ