第五話
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兵士達の背後から、叫び声が聞こえた。背後を振り返ると、そこには旧都では見ない光景が広がっていた。
一面に広がっていたのは、色鮮やかな花がいくつも咲き誇る花畑。もちろんさっきまでそこにあったわけではない。
花畑の上では、ツタ状の花が兵士達を巻き取り拘束していた。兵士達はもがきながら脱出を試みているようだが、びくともしないようだ。
そして、そんな彼らを一人の女性が不気味な笑みを浮かべながら見ていた。
「貴様は……」
「わざわざ両側で違う暴動を起こして、攻撃があちらだけだとでも思ったのかしら?」
「風見幽香……太陽の畑にいたはずでは……」
「私も気まぐれで動くことはあるわ。いつもあそこにいるわけじゃあない」
そういうと、幽香はツタで捕らえていた兵士達を投げ飛ばした。
「私も幻想郷の住人の一人……戦ってあげるわ。来なさい」
そういって、日も出ていない場所にも関わらず、幽香は日傘を差して兵士達をにらんだ。
(さっさとしなさいよ。私だって……あの手錠みたいなものがでれば……)
幽香が花畑を作り出した瞬間
「じゃあ行くわよ」
「先に行っててください。私はばれない様に彼らの背後に回りこみます」
「何をする気なの?」
「……あの子を救出します。私が足止めするよりも、あなたがしたほうが時間は稼げるでしょうし」
「……それもそうね。でも保障はできないわ。あの手錠……どうなるかわからない」
「わかっています。すぐに終わらせるつもりですから」
そういうと、映姫は建物を縫うようにして行動を始めていった。
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