暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第44話 シリカの受難
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
未だに湧き出る。
「あうぅぅぅ……キモチワルイ……です……」
シリカは、げんなりしていた。さっきの事を……思い出して。
「まぁ……あれがこの層で一番だと思うぞ。……あれ以上のモノはない」
リュウキはそう言っていた。
シリカは、イソギンチャクに似たモンスターの粘液まみれの触手に全身を巻かれていた。全身を巻かれ、粘液まみれにさせられ……本気で気絶しそうになっていたのだ。
「確かにな…… アレにはオレも触れたくない」
キリトも同意した。
出会った事は、何度もあるが……、巻き付かれたことはない。生理的嫌悪感が出るのは何もシリカだけじゃないと言う事だろう。
「ううぅ……」
シリカは、まだ、立ち直れそうに無いが。
「ほら……」
今度はリュウキから手を伸ばした。ずっと座り込んでいたら、危ないから。ここはフィールドなんだから、いつ次の相手が襲ってくるか判らないから。
いくら、キリトと自分がいる状況だったとしても、油断は禁物だ。
「あっ…… ありがとうございます……」
シリカは、この時に気持ち悪いと思っていた気持ちが吹き飛ぶ。そして赤くしていた。
「ははは……」
キリトは微笑ましそうに見ていた。普段のリュウキはかなり大人染みている。
今のその表情から、考えるに自分より1つ?2つ? 判らないけど、歳下に見えるのだ。だけど、普段はそんな風に思えないんだ。とても、しっかりしているから。
だけど、この時だけ、リュウキが自分より歳下なんだと思えた。歳相応の自然さが出ていて普段の事もあり、尚更見えたのだろう。その柔らかいリュウキの表情に。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ