暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第44話 シリカの受難
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置で進んでいった。


 確かに、どうなるか判らない事が多い。初めてのパーティであれば、これが最も理想的な配置だろう。

 リュウキとキリトの2人に囲まれたシリカ。

 まず間違いなく、危険は無いだろう、と意気揚々と進むシリカ。2人の強さは感じるモノがあるし、目の当たりにしていたから。


 だけど、暫くしての事。



「きゃっ!! きゃあああああああああッ!!!! なにこれーーーーー!!!」


 シリカは、捕まってしまっていた。

 それは、フィールドを南に歩いていた時の事だ。リュウキが、まずモンスターを発見、確認した。まだ、遠くで強さもこの層で一番弱い。
 その情報を知ったシリカは気合十分だった。短剣を片手に『任せてください!』と一言いうと、草むらに自ら入って言ったのだ。

――……それを、一生後悔することになるなんて……この時、シリカはわかってなかったんだ。

 草むらのせいで、相手の姿がよくわからなかった。否、草に上手く隠れていたから全体が見えなかったんだ。その相手は。

「やあああああっ!! こないでっ!! こないでぇぇぇ!!!」

 シリカは、短剣をブンブン振り回す。
 昨日に練習した事が全く出せないほどに、パニックをおかしていた。そう、その相手は一言で表せれば《歩く花》。
 だが、その姿はそう、もう一言で言えば、《醜悪》。人食いの様な巨大な口に牙……茎もしくは胴のてっぺんにはひまわりに似た黄色い巨大花。その口の動きはまるで、ニタニタ笑いを浮かべているようで。更には無数の触手を振り回していたのだ。

 シリカは、その姿を確認したその瞬間。体が固まった。そして、その固まった間に、その触手にシリカは捕まってしまったのだ。その触手の感触から生理的嫌悪を催させた。

「やっ! やだぁぁぁっ!」

 シリカは、もう殆ど、目を瞑っている。
 その状態で、幾ら短剣を振っても当たる筈もない。全く関係ない場所、空中を只管斬っているから。

「落ち着け、まずは目を開けろ。コイツは見た目より強くない、と言うか弱いから」

 リュウキは、片手剣を構えつつ、ゆっくりと歩み寄り、アドバイスを言う。

「そうだって、そいつはほんとに凄く弱い。花の下の白っぽくなっているとこが弱点だ」

 キリトもあまりにもパニックになっているシリカを心配して近づく。これがこの層の最弱のモンスターだし、今の状態は束縛(バインド)、であり、ダメージを受けたりはしない。これでシリカがやられる可能性ははっきり言って0だから、そこまで2人は慌てていなかったようだ。

「でもっ! でもっ! 気持ち悪いんですぅぅぅ!!!」

 シリカは、やっぱり動けてない。
 その間に、持ち上げられて頭を下にして宙吊り
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