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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第43話 其々の想い
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を見て、ウインクをした。リュウキも両目を閉じ、シリカに答える仕草をした。ただ、リュウキは思った事を言っただけだが……キリトの表情が柔らかく、先ほどよりも良い顔になった事は理解できたから。
「でも、人それぞれ……色々あるよな」
リュウキはそう呟いていた。それは、考えて言った言葉じゃない。
……自然と出ていたのだ。そして、顔も何処か上の空になってしまっている。
「……リュウキさん?」
シリカはそんなリュウキに気がついていた。
そしてキリトも同様だった。
「そういえば、リュウキはどうなんだ……?あの時、大切な人って言っていたけど」
キリトがそう聞いていた。
自分の内を明かした。
そう言う条件があったり、示し合わせたわけじゃないんだけれどリュウキの事を知りたいとも思ったんだ。キリトもシリカ同様に。
だけど、詮索しあうのは、正直嫌だ。
断られたら、それで諦めるが、話を聞かせてくれれば、嬉しい。それは、自分の事を信頼してくれているとも思えるから。
――……心を開いてくれている、と思えるから。
この世界において……それは何より大切だと思うから。何より《リュウキ》と言う男はキリトにとっても、それほどまでの人物だから。
「そうですね。あたしも 気になりました。そのリュウキさんの《大切な人》。どんな人なんですか?」
シリカもキリトに続いた。
キリト程、考えていたわけではないが、最初から2人の事をもっとよく知りたいと思っていたんだ。それに、『女性は守るもの』だと教えて聞かせてくれる人は、きっと素敵な人だと、そうもシリカは思っていた。
「ん……」
リュウキにも2人のことは伝わっている様だ。『自分の事を知りたい』と。そして、キリトも話してくれた。リュウキは、普段なら、ただのゲームでは当然だがは話さない。
自分の事など、それも現実の事など。
これまでも、そんな事はあったことない。
自分からも聞いたこともないし、興味が無い、訊きたくもない事だった。
だけど……リュウキの方も、何処か キリトのことは訊いてみたかった。決して自分からは聞かないが……聞いてみたかったんだ。
それだけ、気を許している。……信頼をしてくれている。
リュウキ自身もそう思えていたから。
「……そうだな。オレだけだんまりは、フェアじゃないか」
リュウキは……この世界の空を眺めた。
そして第一声、その言葉に、皆戸惑いを隠せなかった。
「現実世界で、オレには肉親はいないんだ」
そして、キリト同様に、リュウキもぽつりと始めていた。
「どこから言えば良いかな……。オレは幼い頃から……といってもそんな年齢に達してるわけじゃないが、小さな頃
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