暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#17 チーグルの森・遭遇
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そぶりを見せている人はいない。
そして、記憶があることに明確なのは、イオンは勿論、ティアも自身の故郷の事も言っていたから、記憶が無い……とは思えない。だから消去法で行くと、ルークだけになる。ルークとアルは、あまりそこまで話してはいないから。
「ええ……そうらしいの……。」
ティアは、頷いた。
「へぇ……、そうなんだ? ふふ、同じ記憶障害者同士、仲良くできたらいいけどね」
そう言っていて笑い、ルークを見ていた。
チーグルを追いかけて、更に森の奥へと向かっている最中、ティアは考える。
ティアは、思わずアルに、記憶の事を。……余計な事を、訊いてしまった。と思って、アルに謝ったが、アルは笑いながら『気にしなくていいですよ』と言ってくれた。
ティアは、アルの事を森の奥へと向かう最中にイオンに色々と訊いていた。イオン曰く、『とても強い心を持っている人ですよ。アルは』と説明された。
そして、何よりも、記憶が無いというハンデを背負いながらも前を向いて歩いていると言う事も合わせて訊いた。
そういう風に言うと、アルは聞こえていた様で、あからさまに照れていた。『早くルークを追いかけよう!』っと、話題をそらしながら、奥へと追いかける。
――……イオン様もとてもまっすぐな御方だ。
ティアはそう思う。
基本的に、イオンは、思った事は直ぐ口にする。それは、もちろん相手を罵るような事ではなく、良い所を見つけ、それしか言わない。
これは 良い事なのか…… 相手によると思うが悪いことではない。
ルークにとっては、 おそらく初めて屋敷の外で褒めてくれた人だから。
そして、同時に強く思う所も合った。
(はぁ……、少しでもいいから、ルークはアルを見習って欲しいわ)
ティアはそう感じていたのだった。
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