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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
勇者オルテガ
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「うん…勇者オルテガの娘…勇者アルル、大魔王を倒す為にアリアハンからここまで来ちゃいました!」

父に再会出来た嬉しさから…命を救えた安心感から…アルルの涙は止まることなく溢れ出る。
そんな愛娘を見たオルテガは、
「あ…あのクソジジイ(アリアハン王)…俺の娘にまで危険な事を押し付けやがった!!あの俗物親父(実の父親)も、喜んで差し出しやがったんだろうな……許せん!」
と、泣きながら(アルル)を抱き締め雄叫びを上げる。
炎の攻撃によって髭は焼け落ち、その端正な顔立ちがハッキリと判る。

しかし何時までも再開の感動を味わっては居られず、未だ複数の頭を持つキングヒドラが、倒れ抱き合う親娘を焼き払おうと、複数の頭で同時に炎を吐き付けてきた!
「きゃあ!」「うおぉ!」
互いに強く抱き締め、互いに少しでも守ろうと身を縮めるアルルとオルテガ。

「フバーハ!」
だが、その瞬間聞こえてきたのは異世界の勇者ティミーの声…
アルル・オルテガとキングヒドラの間に立ち塞がり、炎のダメージを軽減させる魔法『フバーハ』を唱え、敵の攻撃を凌いでいる。

「ぐ…ぐぁ…くそー!!」
しかしキングヒドラの炎攻撃は強力で、翳した両手から焼けただれて行く。
「ティ、ティミー…逃げて!」
愛しの彼氏の苦痛に、泣き叫びながら逃げる様に懇願するアルル。
「うるさい!僕の事はいいから、早くお父さんを連れて退避しろ!もう…持ちそうにない!」
だが絶体絶命を悟ったティミーは、初めてアルルを怒鳴りつけ、彼女等だけでも生き延びる様動こうとしない。

「いや〜、ティミー!!」
「クソー!!!!」
若い勇者の2人が共に叫び声を上げ苦悶する!

(ヒュッ……ザン!)
すると何処からともなく一降りの剣がティミーの目の前に突き刺さり、キングヒドラの炎を切り裂き彼等を守る様に現れた!

「な、何だ…こ、これは…天空の剣…!?」
そう…それは異世界(グランバニア)へ置いてきたはずの、ティミー専用の武器『天空の剣』だった。
「な、何故これがここに!?」




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