戦闘校舎のフェニックス
第25話
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がこれぐらいなら問題ない。
空中で向きを定めてユーベルーナに突っ込む。
その際、ユーベルーナに気付かれた。
だが、驚くこともせずにすぐに俺に狙いを定めた。
上に避けると読んでいたんだろう。
俺は銃口を向け小さい氷柱を放つ。
さっきよりも速度のある氷柱だ。
ユーベルーナは氷柱を魔法陣で防いだ。
それを狙っていた。
アンコールの撃鉄を起こし、法力を込め、引き金を引く。
バンッ!
魔弾は先ほどと同じようにユーベルーナの防御をつき破り腹部に命中する。
「っ!?・・・もう、あなたは法力が残っていなかったはず!?」
「回復させたに決まってるだろ。俺は法力の回復速度が速いんだ」
「まさか、時間稼ぎの本当の理由は・・・!?」
そう。戦闘前の会話と戦闘中の魔法の使用を抑え時間を稼いだ理由の一つ。
全快はさすがに無理だったが、それなりに回復させることが出来た。
そして、追撃にアゾットを振り下ろす。
ユーベルーナはそれを持っていた杖で防いだ。
「この距離では躱せないでしょう!」
俺はすぐさま加速魔法陣を展開した。
◇◆◇
加速魔法陣。高速移動用に考えた爆発を利用するし自分を浮かせるようにする魔法。魔法陣にすることで発動までの時間を短縮したりして移動用に調整したものだ。
調整の一つに爆発に方向性を付けるというのがある。
これで爆風を無駄なく移動に使ったり、周りの被害を抑えたりしている。
これなしで地に足つけて使用したら移動するたびに地面が抉れるだろう。
なら、向きを逆にしたらどうなるか。
◇◆◇
「それはお互い様だ!俺の中の全ての法力だ。喰らえ!」
アゾットに溜めていた法力で加速魔法陣を相手に向けて発動させる。
発動速度を重視した魔法だ。相手より早く発動した。
ドオオォォーーン!!!
ありったけの法力を受けた魔法陣は瞬く間に大爆発を起こした。
いくら方向性が付いているとはいえ想定より遥かに多い量を流したため俺も吹き飛んだ。
自爆特攻。
これくらいしないとあの女王には勝てないだろう。
飛ばされた俺は地面を転がり木にぶつかった。
正直、道連れをする気でやったんだが運が良かったか。それともこの辺一帯に張っていたルーンのお蔭か。なんとかリタイアは免れた。
だがすぐには動けそうにない。
魔弾にゼロ距離での爆発。十分なダメージを与えたがどうだ?
数秒後、グレイフィアさんのアナウンスが聞こえた。
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