暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―精霊狩り―
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時、ブレード・スケーターをどこからか発射した網が捕らえた。

「ブレード・スケーター!?」

 ブレード・スケーターを捕縛したその網は、元をたどればギースの開かれたリバースカードから発射されており、ブレード・スケーターを捕らえてギースのフィールドに置かれた。

「カウンター罠《ハンティング・ネット》! 相手モンスターが手札に戻った時、そいつをオレのフィールドに捕まえちまうカードさ!」

 ブレード・スケーターはそのネットから出ることは出来ず、じたばたともがいているしかない。捕らえられたモンスターは、ギースの魔法・罠ゾーンへと置かれて、更に専用の『獲物カウンター』が付く。

 墓地に送られれば再利用の方法はいくらでもあるが、相手のフィールドに置かれてしまっては再利用も出来ない。更には自分のモンスターが捕らえられている、ということから、精神的にも苦しいものがある。

 精霊狩りの名前に相応しいデッキ、ということか……!

「……カードを一枚伏せ、ターンエンド」

「ククク。オレのターン、ドロー!」

 どちらもがら空きになったフィールドだったが、明日香は悔しそうに顔を歪め、ギースは嬉しそうに笑っている。ギースは、先程手札に戻したカードと同じカードを取ると、そのままデュエルディスクに置いた。

「《ルアー・ファントム》を召喚!」

 再びフィールドに召喚される幻影の釣り竿に、伏せられているリバースカードが一枚。もちろんあのリバースカードの正体は解らないものの、明日香がこのまま攻撃しては同じ結果となるかも知れない。

「ターンエンドだぜ、再び獲物にされたければ攻撃しな!」

「……私のターン、ドロー!」

 挑発を仕掛けてくるギースをスルーしつつ、明日香はカードを一枚ドローする。先のターンではブレード・スケーターが捕らわれてしまったが、今回はどう攻めるのか。

 ……何にせよギースの戦術が前回と同じならば、明日香がそれを攻略出来ない筈がないのだけれど。

「魔法カード《高等儀式術》を発動! デッキから通常モンスターの《ブレード・スケーター》を二体墓地に送ることで、手札の《サイバー・エンジェル−茶吉尼−》を儀式召喚!」

サイバー・エンジェル−茶吉尼−
ATK2700
DEF2400

 デッキの通常モンスターを素材とすることで儀式召喚出来る通常魔法《高等儀式術》により、千手観音のような手に無数の刃物を持った、最強のサイバー・エンジェルが儀式召喚される。儀式召喚されるや否や、早くもその効果を発動しながら《ルアー・ファントム》へと近づいた。

「サイバー・エンジェル−茶吉尼−が特殊召喚された時、相手はモンスターを一枚破壊しなければならない。あなたのフィールドにいるモンスターは一体、《ルアー・
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