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とある星の力を使いし者
第95話
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を突き出したに過ぎない。

(こんなものか。)

星の守護者と聞いて期待していた男だったが、明らかに失望した表情を浮かべる。
だが、ドン!!という音が聞こえたと同時に麻生が男に向かって突進してくる。
その際に左手に拳を作り、男の顔面に向かって突き出す。
男はそれをかわすと、カウンターのように右足で麻生の脇腹を蹴る。
この蹴りも凄まじい威力を持っているのだが、麻生は能力を使い衝撃を拡散して威力を最小限まで下げる。

「あの拳を受けて生きているとはな。
 少し見直したぞ、やはりこうでなくてはな。」

麻生の実力を再認識したのか、嬉しそうな笑みを浮かべる。
しかし、麻生は笑う事が出来なかった。

(こいつ、めちゃくちゃ強い。
 それも神裂なんかとは比べ物にならないくらいだぞ。)

もし最初に喰らった一撃。
あれがもし頭に喰らっていたら麻生は死んでいた。
先程の攻撃は右肩を殴られ、その衝撃は内部まで伝わり、肺などの臓器などにダメージを負った。
能力がなければ確実に意識を失っていた。

(こいつは、マジでやらないとまずい。)
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