第五十八話 ロゴス壊滅
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「補給はまだ終わらんのか!」
イザークは焦りを募らせながら目の前の戦場の様子を見て指揮を執る。コロニーレーザーを未だに制圧、破壊することが出来ず、戦況は膠着状態となっている。中継ステーションの時のように外部からの破壊は不可能だった。となればアレを止める方法は直接内部から切り崩すか、先程の攻撃以上に破壊力のある攻撃を仕掛けるしかない。
その為にもイザークは一刻も早く戦場に向かわなければならないと、そう思うのだが機体の修理と補給は思った以上に長く感じてしまう。
「イザーク、そうすぐに補給も修理も終わらないさ。ともかく体を休めろ――――いざって時に動けないんじゃ、あの兵器を止められないぜ」
「気休めを言うな。そのいざというときが今だという事ぐらいお前も分かっているだろう!」
ディアッカがイザークを宥めようとするが、これが落ち着いていられる状況かと逆に反論されてしまう。
「発射される前にせめて突破口の一つでも手に入れなくては話にならんぞ!」
幸いというべきかコロニーレーザーは敵の攻撃を警戒してなのか、プラントやザフトの基地を直接狙える直線状に配置されているわけではない。寧ろレクイエムのサポートを行う為に月基地にさほど遠くない位置に配備されている。今から発射したとしてもコロニーレーザーが攻撃できるのは射線上にいた部隊だけであろう。
そしてコロニーレーザーを破壊しようとしているザフトの殆どの部隊は射線から外れている。発射されても良いというわけではないが少なくとも最悪の事態は避けれるはずだ。とはいえ、もし発射された場合、その時の被害を無視することは出来ない。そう思い、イザークは現状で集め切れた情報を元に資料を提示して考える。
「内部からの破壊、或いは外部の制御部の破壊か?」
ディアッカは渡された図面を見て攻略方法を推測する。イザークも同じことを考えたのだろう。首を縦に振り、肯定の意を示す。
「そうだ。だが、問題は制御部が外部にあるのか、或いは内部に組み込まれているのか分からんという事だ。例え外部の制御部を破壊しても内部から発射できるのであれば意味をなさない。より確実なのはやはり内部に突入しての破壊だ」
外部からの破壊は少なくともMSによる砲撃では火力が不足している。それは先程の戦闘時に攻撃した時点で分かっていることだ。しかし、内部は少なくとも砲撃を行うという関係性がある以上、外部よりも防御が優れているということはまず無い。
「次の味方の増援部隊はどうなってるんだ?」
「月基地の方もあるからな、あまりあてには出来ん。現状の戦力で対処する他ない」
増援は厳しい。そして次の砲撃のタイミングが分からないというプレッシャー。ザフトの士気はプラントを守る為という意志によって保ってい入るものの、いつまでも
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