第五十八話 ロゴス壊滅
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一機のワイルドダガーに衝突し、ガトリング砲を取り出して広範囲にばら撒く様に放つ。
『ガトリングってのはこうやって使うもんだぜ!』
ワイヤーで捕らえられ、別の一機に衝突させられた二機を除いた数機は回避するが、その二機はまともに動くことも出来ず、起き上がる前に蜂の巣にされてしまう。Iフィールドやビームシールド、陽電子リフレクターを前にすると無力化しやすいビーム系統のガトリング砲だが、そういった対策が立てられていなければこのビームガトリングは驚異の兵器と言える。母艦で補給を受ければ実弾にも切り替えれる事から汎用性自体は低くない。
「これでッ――――」
ミラージュコロイドで隠れ潜んでいたNダガーNがシンの乗るデスティニーの後ろから不意を突く様に対装甲刀で斬りかかるが、シンは直感めいたものでデスティニー反転させ、その攻撃をあっさりと躱す。反転して突然正面を向いてきたデスティニーにNダガーNのパイロットは驚愕して動きを止める。ミラージュコロイドが発動している筈なのだがデスティニーに見られているような感覚にパイロットは囚われた。そして、その推測はある意味正しく、デスティニーは片手を突き出しNダガーNの頭を掌で押さえつけた。デスティニーの光輝く掌によってメインカメラに収束する光を前にパイロットは恐怖し、膠着してしまう。
「終わりだァァァ――――!!」
放たれた光――――パルマフィオキーナがNダガーNは頭部を破壊し、そのままNダガーNは月面に落下して爆発した。
『敵は……沈黙したか?』
敵部隊が壊滅し、現れなくなったことでシンとハイネは一息つく。他の場所に残存戦力は残っているだろうが、司令部が壊滅した以上まともに抵抗することも難しいだろう。
『よし、ロゴスに止めを刺すぞ。今度こそ、あのオーブの時みたいに逃しちゃならねえ』
「――――分かってるさ!」
ヘブンズベースでロゴスを逃さなければ、自分の故郷を戦場にするようなことはなかったはずだ。オーブで逃がさなければ、プラントで過ごしていた人達が死なずに済んだはずなんだ。そんな思いを胸にシンはロゴスを逃がさぬよう動き続ける。
「絶対に、許すもんか……お前たちをッ!」
シャトルや艦が数機脱走のために出撃する。あの中のどれかにロゴスの最後の生き残りであるブルーノ・アズラエルがいるはずだ。
「逃がす、もんかァッ――――!!」
MSの中でもトップクラスのスピードで駆け抜けるシンのデスティニーは流れるようにシャトルや艦を落としていく。これ以上戦争を続けさせないためにも、戦争で失われいく命を救う為にもシンは駆ける。そして見渡す限り全てのシャトルを落としたシンはデスティニーを減速させた。
「全部、終わったのか……」
今度こそ戦争が終わったのかと、そ
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