第五十八話 ロゴス壊滅
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持つとは思えない。少なくとも二射目が発射されれば士気は大きく下がるだろう。幸いなのは味方ごと巻き込んで攻撃している連合側の士気はそれ以上に低いということぐらいだろうか。
「ジュール隊長、補給が完了しました!」
「行くぞ、ディアッカ!アレを内部から破壊する!!」
イザークは補給を完了した自身の白に塗られたグフに乗り込み出撃準備を整える。ディアッカの方も黒いザクに乗り込み、コロニーレーザーを内部から破壊するために少しでも火力を高めようと装備をブレイズからガナーに切り替える。
『やっぱりこっちの方が良いぜ。機動力よりも火力ってな』
「無駄口を叩く暇があるなら少しでも突破する方法を考えろ。イザーク・ジュール、グフ――――出るぞ!」
『分かってますって、ディアッカ・エルスマン、ザク――――出るぜ!』
はたして次のコロニーレーザー発射までに間に合うのか。
◇
「このッ、やらせるか!!」
シンはダイダロス基地の敵部隊をハイネと共に殆ど壊滅状態にまで追い詰めていた。無論、その戦果は彼らだけでなく、アスランが別の場所で敵部隊を引きつけたり、レイがドラグーンで広範囲を攻撃したり、アレックと二隻の艦が敵の動きを牽制したりと様々な要素が存在しているが、シンとハイネが最も戦果を上げていたと言っても過言ではないだろう。
「邪魔を、するなァァァ――――!!」
並の反射神経を超えた機動を見せながらシンのデスティニーは次々と敵大型MAやMSを落としていく。デストロイのIフィールドもデスティニーの近接戦と火力を前に防ぐ手立てなどなくあっさりと懐に入り込まれ、落とされていた。
『ふ、ふざけるなよ!?こんな少数の部隊にこのダイダロス基地が……!』
前線指揮をとっていた司令官の一人が司令部の一角でそう叫びながら現状を訴える。
『最高司令部との連絡はまだつかないのか!このままでは持ちこたえられないぞ!?』
司令官がそういった直後、オレンジカラーのデスティニーが司令部の正面に立ち、CIWSを撃ちこんできた。
『制圧完了――――次が最後の筈だ。行くぜ、シン!』
「了解!」
シン達がレクイエム付近の最後と思われる基地司令部を制圧するために向かい始める。その最後の数少ない防衛部隊だろう数機のワイルドダガーが突破を阻止するために、変形して月の大地を四脚で蹴り上げながらガトリング砲を放ち突撃してくる。だが、実弾であり、収束性の低いガトリングは殆ど命中することなく、時々運よく命中した弾丸もVPS装甲によって防がれてしまう。
『オラァ――――!』
ハイネは自身のデスティニーの腕に取り付けられたワイヤーでワイルドダガーの一機を捕らえ、そのまま横に振り回す。すぐそばの真横にいたもう
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