暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
対する影〜
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は構える。

「咸掛法!」

「Bモード!」

「さあ、行くぞ!」

二人相手かと思ったが・・・

「一人は引き受けます!」

「行け、リョウ!」

「美鈴、マリク教官・・・頼みます!」

「はぁ!」

ガァン!

「・・・?」

そのまま俺は俺と斬り合うが・・・遅い?

「あの時の俺は・・・こんなに弱かったのか・・・?」

「なんだと!?」

間違いなく全力だ。それなのに・・・

「・・・はは」

「何を笑って・・・!」

「・・・この程度で・・・だから明命を守れなかったんだ・・・」

「お前、何て・・・!!」

擬音を払い、もう一人の俺の武器を吹き飛ばす。

「・・・ありがとよ。お前のお陰で、この旅が無意味じゃないって分かったよ」
そう言って俺は両断した。


「がっ・・・明・・・命・・・」



黒い霧となって四散した。

「よかった・・・俺は強くなれているんだ・・・」

あの頃と変わらなかったら、勝てない。・・・アイツも馬鹿だ。俺の偽物を使って俺のモチベーションを上げたんだから。

「今度は・・・守る・・・!」



その時、背後から爆音。見れば美鈴とマリク教官が咲を倒していた。

「ちっ、くしょうが・・・」

咲も消え、辺りは静寂に包まれる。

「二人とも、お疲れ様」

「亮さんこそ。いやー、偽物で助かりましたね」

「本物と殺り合うことなんて勘弁だって・・・」




「リョウ!何処ですか!?」

見るとナタリアが窓から身を乗り出して見回していた。

「とにかく、部屋に入ろう。・・・窓からだけど」

「入口からは入れないのか?」

「入ったらもれなくホラーが始まります・・・」

「?」


そんな訳で更に仲間が二人増え、俺達は事情を話し合う。そして交代で仮眠を取りながら見張りをすることにした・・・



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