暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
対する影〜
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向に走り、拳を放つ。相手も同時に拳を繰り出し・・・

ガァン!!


腕まで衝撃が突き抜ける。・・・あれ?この拳に籠められた気は・・・


「・・・え?亮さん?」

「あ・・・め、美鈴?」



「なに?リョウ、知り合いなのか」

マリク教官が近付いてくる。

「はい、俺の仲間で、良い人です」

「人じゃないですけどね・・・」

ふと見たら美鈴の左腕は力なく下がっていて、血が滴っていた。

「美鈴、腕・・・!!」

「あ、いえ、その人にやられたんじゃなく、その前に一般人と思って近付いた少女に一突き貰っちゃいまして」

「とにかく、腕を出せ。治すから」

美鈴に治癒術をかける。

「いやあ、すみません」

マリク教官が美鈴に頭を下げる。

「すまない、度重なる襲撃で冷静さを失っていたようだ」

「いえ、仕方ないですよ。・・・取りあえず自己紹介を。私は紅 美鈴。紅魔館の門番をやっています」

「オレはマリク・シザース。ウィンドル共和国の騎士だ」

「二人とも俺の師でもあるからね・・・そう言えば美鈴だけ?咲夜とかレミリアは・・・」

「・・・実は居眠りしてて状況がわからなかったんですよねー・・・なんとなく穴に落ちた感じがして・・・」

「穴?」

「ああ、はい。最近幻想郷で人や妖怪が失踪する事件が相次いでおりまして・・・それにあちこちに“穴”が開いたり・・・」

「じゃあ美鈴は偶然・・・?」

「そうなりますねぇ・・・」

「リョウ、オレにはよくわからんが・・・ひとまずこの状況を説明してくれるか」

「はい。俺の仲間がこの先の建物で待っています。その仲間と合流してから話します」


話をしながら戻ると・・・

「あれです。あれ・・・が・・・!」

ナタリア達がいる部屋・・・その窓が割れていた。俺はそれを見て瞬動を使いながら窓まで飛び付く。

「くっ・・・」

中にはシリカを守るように立ち、血が流れる右肩を抑えるナタリアの姿、そして手前の二人の人影は・・・

「・・・チッ、もう来たのか。亮、速くしないからだ」

「・・・俺のせいじゃないだろ。咲だって戸惑った癖に」

「な・・・!」

俺と・・・咲!?

「リョウ!やはり、貴方達は偽物でしたのね・・・!」

「・・・自分が相手なら、まだ楽か」

もう一人の俺が呟く。


「ああ、先に殺るぞ」

そう言うともう一人の俺と咲は気弾と闇を放ってくる。

「うわ!?」

それを慌てて飛んで避けて地面に着地する。それに続いて二人も来る。

「何処の世界の俺かは知らないけど・・・」

「元の世界の為だ・・・消えてもらうぜ」

そう言うと二人
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