対する影〜
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「了解よ」
再び建物の隙間を歩きながら辺りを見渡す。
「・・・なあ、愛依。お前、闇は何処まで使える?」
「え・・・ぶ、武器に纏わせる程度だけど・・・」
「そうか・・・いや、それほど闇が馴染んでないって事だから良いことなんだけどさ」
「いきなりなんで?」
「いや、せめて羽根が生やせれば三人共飛べるからさ・・・空から探した方が早いかなーってさ」
「そ、そっか・・・ごめん、アタシ足を引っ張って・・・」
「あ・・・いやいや、こっちも馬鹿みたいなこと言って悪い」
「二人とも、話してるのはいいけど周り見てる?」
「ああ、当然」
「あ!・・・ご、ごめん・・・」
「・・・はぁ」
「うぅ・・・」
闇風のため息に愛依が肩を落とす。
「・・・!」
俺は何かを感じ、叫ぶ。
「何か来るぞ!」
「「っ!」」
『上空より熱源ッス!』
「散開!」
闇風の言葉を合図に俺達はバラバラに跳んで建物の影に身を隠す。直後に爆発。
「不意打ちか・・・!」
「・・・ふっ!」
上から何かが振ってきた。俺は咄嗟に左腕を異形化してその一撃を防ぐ。
「なろっ・・・!」
そのまま勢いよく広場に弾き飛ばす。
「・・・!」
「動くと撃つわよ」
「逃げ道はないぜ!」
闇風と愛依が武器を突きつける。俺は一息付いてから人影を・・・って。
「おま、ジェイド!?」
「おや?もしかしてサキですか?すみません、髪の色が違うので気づきませんでした」
こちらにニコニコ笑顔を向けてきたのはアビスの世界での仲間・・・ジェイドだ。
『・・・本物ッスか?』
「明らかに俺を認識してるし・・・多分本物だろ。つかジェイド、愛依がいるんだから気付いてたろ」
「おや、バレましたか?」
「・・・なるほど、こういう人間なのね」
闇風が呆れながら銃を降ろす。
「ジェイドさんは変わらないなぁ・・・」
「私はルークと違って大人ですからね。ハッキリ変われないんですよ」
「せいぜい仲間意識が強くなった位か?」
「元から私は仲間思いですよ」
「どの口が言ってんだか・・・」
「・・・さて、そろそろこの状況について説明願えますか?流石の私も情報がなくては纏めようがない」
「だろうな。・・・丁度いい、そこの民家を寝床にしよう。そこで今日起きた事を纏める。リパル、頼めるか?」
『ッス!今までに得た情報は纏め済みッス!』
「サンキュー」
・・・というわけで説明すること数十分・・・
「・・・まったく、貴方と知り合ってから毎日が退屈しないです
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