対する影〜
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。味方ならよし、敵なら・・・」
「文字通り寝首を掻かれる訳だ・・・」
辺りを警戒し、ゆっくり歩き・・・ナースステーションに差し掛かった時・・・人影が見えた。
「誰だ!?」
それはゆっくり立ち上がった。普通なら駆け寄るが・・・流石に・・・・・・血塗れで顔が包帯で隠れているナースに駆け寄る勇気はない。しかも、その手には鈍く光る・・・
「ナタリアっ!走れ!」
ダン、ダン!
俺とナタリアは目の前の曲がり角に飛び込み、左右それぞれに隠れる。
「な、なんでナースが拳銃を持ってるんだよ!?」
「そ、そのような世界だったのでは・・・」
「どんな世界だ!・・・うお!?」
チュン!
「調子に・・・乗るな!」
シリカを壁に寄りかからせ、俺は擬音を持って走り出す。
バン!
「甘い!」
カン!
擬音で銃弾を弾き・・・ナースを両断した。
「・・・死んだ、よな?」
ふと振り返ると・・・大量のナースがいた。当然殺意溢れる武器を持って。
「・・・どーなってんだこの病院の勤務体制・・・」
流石にこれを相手にするのは・・・
「リョウ、ここは逃げましょう」
「・・・だな。ふっ!」
天井や壁に向かって気弾を撃ちこみ、瓦礫で道を塞ぐ。
「取りあえず病室に・・・」
離れた位置の病室に入り、扉につっかえ棒を挟む。シリカをベッドに寝かせ、俺は違うベッドに腰を落とす。
「ふぅ・・・」
「先ほどのは何だったのでしょうか・・・」
「俺、あんなホラゲー知ってる・・・」
「え?」
「いや・・・にしても忙しいな・・・ナタリアは体力、大丈夫?」
「ええ、体力には自信があります」
ちょっと失礼して病室の冷蔵庫を開けると・・・飲み物多数。
「ほっ・・・飲み物があれば最低限は平気かな」
「さて・・・どうしましょうか」
「ナタリアは寝なよ。交代で休息を取ろう」
「よろしいのですか?では、失礼します」
そして数時間が経過した時・・・
ドォン・・・!
「・・・!」
「・・・っ、今の物音は・・・!?」
ナタリアが起きてきて、窓を見る。
「爆発・・・!?」
ある一帯から爆発しているのが見えた。
「・・・ナタリア、シリカを頼む」
「もしや一人で行くつもりですか!?」
「ここにシリカを置いていけないし、それに俺一人なら罠でも逃げやすい。・・・シリカを頼むよ」
「・・・承知しました。・・・ご無事を祈ります」
「ありがとう」
窓を開き、俺は飛び降りる。結構高いが気を使えば大丈夫だ。彼処に誰がいるのか・・・襲われているのか、それ
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