ターン28 蘇った少年と不死を目指した男
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るのが電話越しに聞こえたから間違いない。しかしお蕎麦も取り扱ってるって、無駄にレパートリー広いねこの学校。まあ海の中にぽつんと浮かぶ離れ島だし、それぐらいなきゃやってらんないけど。そうやって教壇に誰もいない教室で座りながらむなしくだべってると、なぜかクロノス先生が入ってきた。行方不明の大徳寺先生の代わりに錬金術の授業をすることになった、とのこと。あのオカルト嫌いの人がねえ、ちゃんとした錬金術の授業なんてできるんだろうか。
………結果?なんだかよくわかんないぐだぐだな流れで終わったよ!錬金術のマークとかいうのは覚えたけど。あんな『丸書いてちょん』で終わるようなマークなら僕だって書けるな。そしてそのままの流れで今日の授業は終わり。土曜日だからね、午前中で授業はなくなるのだ。いつもだったら寮でゴロゴロしたりデュエルしたりするところだけど………、
「わかってるな、お前ら」
「「「「もちろん!」」」」
万丈目隊長(仮)の言葉に合わせて返事を返す、我らオシリスレッドのいつもの4人。何があったかは知らないけど大徳寺先生ひとりで行ける場所なんて限られてるんだ、絶対僕らで探し出してやる!
「それで隊長、質問でーす!」
「なんだ、清明隊員」
「まずどこを探すんでありますか!」
「…………そうだな、まずはヒントになるものがあるかもしれんし、大徳寺先生の部屋からあたってみるか」
というわけで、意外とまともだった名探偵?なサンダーの言葉に従って大徳寺先生の部屋の前まで来てみたのはいいのだが。
「で、結局これだもんなー。なんでこうこの寮はすることなすこと全部犯罪チックなのかね。あ、ご苦労様サッカー」
「うるさい!そもそも実行犯はお前らだろうが」
なんのことはない。鍵がかかっていた部屋の扉を開けるために精霊体のシャーク・サッカーを先に中に入れ、そのまま中で実体化して鍵を解除してもらったのだ。まあ非常時だからしょうがないね。怒られたらその時は万丈目がやれって言った、とでも言っておこう。どれ、なにかあるといいなー。
そして1時間後。ある地図を囲んでその周りに座っていた僕らは、一斉にその地図のある一点を指さした。
「森だな」
「森だね」
「森ッスね」
「森が怪しいな」
「森っぽいんだな〜」
『…………』
それは、このデュエルアカデミアのある島全体の地図。見慣れた校舎、火山などの地形の中に一か所だけ、ついさっきの授業で覚えた錬金術マークが手書きで書かれていたのだ。そしてその場所が、今言った森の中。正確に言うと、この位置は洞窟かなんかがあるんだっけか。
「よし、これから俺たちはこの位置に向かう!大徳寺先生をなんとしても探し出すぞ!」
「「「「おー!」」」」
なんか妙にしゃべらないユーノが気になるけど
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