再来〜
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
俺達はバチカルに到着する。
「やー、久々に帰ってきたな」
俺は街を見渡してそう言うと、ガイが反応する。
「なんだ、サキも帰ってなかったのか?」
「ファブレ公爵に頼み込んでね。この一ヶ月世界中飛び回ってたな」
『文字通り飛んでたッスね』
ルークがため息を吐く。
「ナタリアが戻ってると助かるんだけどな・・・」
「呼びまして?」
「うわっ!?」
いつの間にか背後にナタリアが立っていた。
「おまえ、なんでここに・・・」
「ケセドニアの視察を終えて戻ったところですわ。それよりも丁度いいところに!」
ナタリアがジェイドの胸ぐらを掴む。
「おや・・・!」
「ナタリア!?
「まあ、相変わらず涼しい顔で!どういうことですの!我がキムラスカ王国は平和条約に基づき、マルクト軍に対して軍事活動を起こしてはいませんのよ!」
「ああ、やはりそうでしたか」
「やはりそうでしたか・・・ではありません!ケセドニアでは、まるでこちらが悪事を働いたと言わんばかりに白い目で見られ、屈辱でしたわ!まさかマルクト軍の示威行動ですの?」
「まあまあ、落ち着けよ」
俺はナタリアを宥める。
「その話をしたくて来たんだ。非公式に陛下に取り次いでくれないか?」
・・・取り敢えずインゴベルト陛下の部屋で説明することになった。
「・・・なるほど。そういうことでしたの」
「私は、マルクトを攻撃するような命令を下していない」
「そうですわ。我が国は無実です」
「だが、こうなるとフリングス将軍を襲った奴等は一体何者なんだ?」
「・・・」
「サキ?」
「・・・いや、俺の世界でも似たようなことをされた覚えがあってさ・・・なあ、フリングス将軍は軍の奴は死人のような目をしていたと言ったよな」
「・・・ええ、私もあれが気にかかります」
「何か心当たりがあるのか?」
ルークが聞くと、ジェイドは答える。
「断定はできませんが、フォミクリー実験による症状に似た事例があるのです」
「・・・となると、レプリカによる人間爆弾って訳か」
「レプリカ・・・俺と同じ・・・」
「なんということだ。レプリカが我が国の名を騙ってなんの利がある」
考え込んでいたティアが顔を上げる。
「キムラスカとマルクトの関係を悪化させて、戦争を起こそうとしている?」
「それじゃまるでモースと同じじゃないか」
「・・・あ!」
俺が声を出すとガイが話す。
「そうか・・・ディストはモースを連れ去ってたな」
「モースならこれくらいやりかねない・・・か」
「お父様、私をダアトへ行かせて下さい」
「突然どうしたの
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ