月は出ているか
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「依頼内容からして最も気にすべき事じゃないかしら!?」
はしゃぐ3人に呆れるルーシィ。
「この島には村が1つあるらしいんだけど、そこの村長さんが今回の依頼主よ。まずはそこを目指しましょ」
「待ちな」
漸く今後の方針が決まった時、倒れていたグレイが起き上がる。
「何だよ!ここまで来たらもう連れ戻せねーぞ!」
「そーだそーだ!」
「いや・・・俺も行く」
ビシッと服を正しながらそう言うグレイを呆気に取られたように見つめる4人。
一応言っておくが『わ!グレイが服をちゃんと着てる!珍しっ』とかそういう意味で呆気に取られた訳ではない。
「やっぱりお前らだけ先に2階行くのもシャクだし、破門になったらそれはそれでつまらん」
グレイの言葉に全員が笑みを浮かべる。
「行こうぜ」
「「「「おおっ!」」」」
『KEEP OUT』
村の入り口には、そう書かれていた。
しかもドデカい門があって、村をドデカい柵が覆い隠している。
「立ち入り禁止だって」
「一体どんな村だよ・・・」
「すいませーん!開けてください!」
ルーシィが門に向かって呼びかけるが、反応なし。
「まいったな・・・壊すか」
「ダメ!」
「何者だ」
ルーシィが怒鳴ったと同時に門の上から2人の男が顔を覗かせた。
「魔導士ギルド、妖精の尻尾の者です・・・あの・・・依頼を見てきたんですけど・・・」
「妖精の尻尾?依頼が受理されたとの報告は入っていない」
「いや・・・あの・・・」
まさか『ギルドの掟を破って来ちゃいました』なんて言えるはずがない。
「何かの手違いで遅れてんだろ。村に入れねぇなら帰るけど」
「俺は帰らんぞ!」
「僕もだよっ!」
グレイの言葉にナツとルーが反論するが、小さく「黙ってろ」と呟き黙らせた。
「全員紋章を見せろ」
そう言われてナツは右肩、ルーシィは右手の甲、グレイは右胸、ハッピーは背中、ルーは左手の甲と、それぞれに刻まれたギルドの紋章を見せた。
「本物の様だぞ」
「うーむ・・・その緑色の髪の『女』の服を脱がせ」
「僕は男だよ」
「そ、そうか・・・では、金髪の女の服を脱がせ」
「何で!?関係ないでしょ!コラ!脱がすな!」
確認とは関係ない事を言う男に対して怒鳴り、真顔でルーシィの服を脱がしにかかるナツとグレイとルーに怒鳴るルーシィ。
「うむ・・・すまん。調子こいた。入りなさい・・・村長を呼んでこよう」
ズズズ・・・と音を立てて、門が開いた。
「よくぞ来て下さった。魔導士の方々・・・ほがほが」
そう言って
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