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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-44濡れ衣を着せられて
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っちよ!あっちから、お宝のにおいがするわ!」
「ふむ。張り切っておるの、トルネコ殿」
「もちろんですわ!お金もお宝も、あって困るものではないんだから!稼げるときに、稼いでおかないとね!」
「そうですね。装備を整えるのに、かなりお金がかかったところですから。見張りがいる以上は、取り逃がす心配もさほどありませんし。取れる物は取っておきましょう」
「とは言え、危険ですから。あまり突出はされませんように」
「そうね。あたしも体力はあるとはいっても、無理してご迷惑をかけるのではね。気を付けますわ。」


 トルネコが宝のある方角を示し、ライアンと少女が先に立ってミネアが殿(しんがり)を務め、一行は洞窟を進む。

「小さなメダルに力の種、それに千ゴールドちょっとのお金ね。悪くはないけれど、よくもないわねえ。次の階は、もっといいものがあるといいんだけれど。」
「そうですね。先ほど魔物から奪った宝箱には、なにが入っていたんですか?」
「理力の杖ね。魔法の使い手がこれで攻撃すれば、魔力を消費することで、高い攻撃力を発揮できるものなんだけれど。元々の力がそう強いわけではないんだから、これを使うくらいなら、魔法で攻撃したほうが強い場合が多いのよねえ。魔法が効かない相手向けの護身用としては、悪くないのだけれど。それも前衛向きの仲間がいれば、あまり必要ないものね。これは、売ってしまってもいいかしら。」
「そうじゃの。攻撃するにしても、攻撃力よりも特殊効果を狙うほうが有効な場合も多いでな。強いとは言えマグマの杖には劣るであろうし、必要無かろう」
「しかしトルネコ殿が、あのような素早い動きをされるとは。驚きました」
「宝箱が、目に入ったときだけはね。なんでだか、体が動いちゃうのよねえ。」
「そうなの。すごいね。でも、無理しないでね」
「大丈夫よ。無理なようなら、そもそも目にも入らないもの。」


 魔物を倒して戦利品を回収しながら、更に先へと進む。
 宝箱を開けたトルネコが、声を上げる。

「まあ!鉄仮面ね!買うと結構、高いのよね!これはライアンさんに、ちょうどいいわね!」
「ふむ。顔が隠れてしまうのは、残念じゃがの。剥き出しで傷付くことを思えば、そうも言っておれまいの」
「ユウ殿には天空の兜がありますからな。有り難く、使わせて頂きます」


 更に次の宝箱を開けて、またトルネコが声を上げる。

「まああ!ドラゴンシールドよ!買おうかと思っていたけれど、買わなくて正解ね!さ、ライアンさん。持ってみてちょうだい。どうかしら?調整は、いりそう?」
「有り難うございます。ふむ。問題ありません」
「それなら、よかったわ。町に戻ったら念のため、防具屋さんで見てもらいましょう。」
「ライアンさんの守りはすっかり固くなりましたね。鉄仮面
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