悪魔の島編
2階
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鉄アレイに興味ないですからっ!」
的外れすぎる3人の発言にルーシィがツッコむ。
「エルザやティアやラクサスを倒すには、もっと力をつけねぇとな」
「うん。ティアに追いつくために僕も頑張らないと!」
「あいさー!」
「あたし関係ないし・・・帰ってよ!」
「今日は修行でオールだ」
「誰か助けてぇぇっ!」
そう言いながら腕立て伏せをする3人。
ルーシィが泣きたくなるのも解る。
「俺、決めたんだ」
「?」
するとナツは筋トレを中断すると、ニカッと笑った。
「S級クエスト行くぞ!ルーシィ」
そう言ったと同時にハッピーがSの文字のハンコが押された依頼書を取り出す。
「どーしたのよ、それ!ちょっとどういう事!?2階には上がっちゃいけないはずでしょ!?」
「勝手にとってきたんだ、オイラが」
「ドロボー猫ー!」
「あ、それ面白いねっ!」
ルーシィの言葉を聞いたルーがケラケラ笑っている。
「とりあえず初めてだからな。2階で1番安い仕事にしたんだ」
「それでも700万Jだよ」
「ダメよ!あたし達にはS級に行く資格はないのよ」
「これが成功したら、じっちゃんも認めてくれるだろ」
「ティアもきっと認めてくれるよ!」
脱いでいたベストを着てマフラーを巻きながら、ナツは笑顔でそう言う。
「本当にもうメチャクチャなんだからなァ。自分のギルドのルールくらい守りなさいよね」
「そしたらいつまで経っても2階に行けねぇんだよ」
「とにかくあたしは行かない。3人でどうぞ」
ルーシィはきっぱりと断る。
「『島を救ってほしい』って仕事だよ」
「行ってみよーぜ」
「島?」
すると3人は怪談話をするかのように怖い顔をする。
「呪われた島」
「「ガルナ島」」
「呪・・・!絶対行かないっ!」
その言葉を聞いたルーシィは冷や汗を流しながら拒否した。
まぁ、呪いと聞けば誰だってこんな反応をするだろう。
「魚半分あげてもついて来ない?」
「全然嬉しくないし!」
嬉しいのはハッピーくらいだ。
「ちぇーっ!じゃあ帰ろ」
「そうしよっか」
「あい」
「少しは頭冷やしなさいよねっ!てゆーかドアから出てって!」
その言葉を無視し、ナツ達は窓から出ていく。
「ふぅ・・・」
それを見送ったルーシィは一息つく、が。
「あれーっ!?紙置きっぱなし!?」
足元に先ほどの依頼書が落ちていた。
「ちょっとォ!あたしが盗んだみたいじゃない!どおしよォォ!・・・お?」
頭を抱えてジタバタするルーシィだったが、ふと依頼書の報酬の部分に目が行く。
【報酬700万J+金の鍵】
金の鍵・・・
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